2016年10月07日
先日、アルミの溶接をしたいとのお問い合わせをいただき、後遠方からではありましたが弊社までお越しいただきました。
仕事でアルミの溶接が必要になったが、TIG溶接の経験が無かったので溶接機の購入&練習を兼ねて来られたとのことです。
TIG溶接は一般的なアーク溶接(手棒)とは全く異なり、初めての方にとっては敷居が高いかもしれませんが、少し練習をすればすぐできるようになります。
鉄やステンレスのTIG溶接であれば意外と簡単に溶接できるのですが、(溶接個所にもよりますが)アルミの溶接は溶け方が全然違うので慣れが必要です。
更に今回TIG溶接が初めてなのに、いきなり難易度の高いアルミの溶接をされるとのことで、少し心配でしたができる限りアドバイスさせていただきました。
最初はアルゴンガスの流量調整から行い、タングステン電極のセット、溶接機の設定(交流に切り替え)、そしてアルミの溶接する部分をグラインダーで研磨します。
(アルミの場合、アルマイト処理されていることが多く、そのまま溶接するとうまくいきませんので表面を研磨してアルマイトを剥がしてから溶接します。)
まずは弊社スタッフが溶接を行い、溶接棒の入れ方などをアドバイス。(半袖で溶接してますが、日焼けしますので長袖を着ましょう。。)
最初は溶接棒をアーク(電極)の真下に入れがちですが、そうすると溶接棒だけが溶けてボタッと下に落ちて母材と融合しないので、溶接棒はアークの真下ではなく、溶接プールに横から入れるようにします。
溶接方法をある程度見ていただいた後、実際にお客様にも溶接していただきました。
最初からアルミ溶接なので難しかったとは思いますが、溶接棒の入れ方など、すぐにできるようになり、後は帰ってから練習あるのみ、とのことで購入いただいた溶接機をお持ち帰りいただきました。
この度は誠にありがとうございました。溶接方法など不明な点がございましたらお気軽に連絡下さい。
今後、TIG溶接や半自動溶接など、やってみたいけれど初めてで、不安だという方を対象に溶接方法の説明や実演、体験を兼ねた簡単な講習を予約形式で行いたいと思います。宜しくお願い致します。