こんにちは。
以前、MR-Sのエンジントルクダンパーを作った事があるんですが、今回はエンジンマウント自体を強化する為、純正品を改造しました。
エンジンの揺れが減るのって、スポーツ走行をされる方は結構メリットに感じる人は多いと思います。
すでに強化した物が付いちゃってますが、今回強化するのは車体右側のこちらのエンジンマウント。
MR-Sはエンジントルクダンパーをこの部分に付ける事が多いみたいですね。
まずはエンジンマウントをグラインダーの切断砥石でぶった切り。構造を見ていると。写真の赤丸部分がシフトノブかの如く動きます。
他の部分もそうでしょうが、手でこれだけ動くなら、エンジンが揺れるのも納得でした。
中はゴムが詰められており、これで振動を吸収して車内に不快な振動を伝わらないようにしているんですね。振動が伝わらないのはいいけど、エンジン揺れまくりで何かとデメリットに感じる事の方が多いです。
入っていたゴムに代わりPOMを詰めるべく、旋盤加工していきます。
完成です。
これをぶった切ったエンジンマウントに入れて蓋をして
半自動でノンガス溶接しました。
溶接の高熱には効果は微々たるかもしれませんが、たまにエアブローで溶接部分を冷却して、中の樹脂系が極力溶けないように気を使いました。
溶接後、カップブラシで表面を磨いて
こんな感じです。
本当はTIGの方がキレイにいくんですが、あえて半自動で溶接しました。
理由は、ぶった切った時の砥石の切りしろでギャップが2mm程度空いてしまったのと、入熱の問題で、TIGで時間をかけてプールを作って溶接するより、半自動で点づけを連続させる方が、熱が入るのが一瞬で済むと思ったからです。
いづれにせよ、半自動溶接機は溶接前の下準備も多少大雑把でいいので、見た目がそこまで気にならない場合は重宝します。
缶スプレーで塗装して完成です。
気になる効果ですが、大雑把に今までの半分ぐらいの揺れで収まるようになりました。
クラッチミートのダイレクト感も増していい感じです。
気になる振動ですが、若干伝わってはくるものの、特に耳障りな感じではありません。
溶接に関してご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116