こんにちは。
本日は、弊社の半自動溶接機WT-MIG160購入検討されているお客様のお問い合わせに、多く聞かれる「ガス使用と、ノンガスワイヤーを使用して溶接した時の違いって何?」という質問について、溶接初心者さんにも、わかりやすく説明していきたいと思います。
まず、半自動溶接とは、コイル状の溶接ワイヤが送給ローラー(モーター)によって溶接トーチに送られ、シールドガス中で母材との間にアーク(電気の放電)を発生させ、そのアーク熱で母材とワイヤを連続的に溶かして溶接する方法です。
溶融金属が酸素と結びつくと、よい溶接金属が得られません。そこで酸素へのシールドとして、ガスを使用するのですが、ノンガスワイヤーにはワイヤーの中に、シールドガスの代わりになるフラックスが入っていますので、ガスいらずということです。
それでは、ガスを使用した時と、ノンガスワイヤーを使用し溶接する、用途、費用、仕上がりの違いですが。
まずはガスを使用した半自動溶接。ソリッドワイヤーに混合ガス(アルゴン80%+炭酸ガス20%)をシールドとして溶接した写真です。
ヒューム(煙)、スパッタ(火花)どちらも少なく、ビード外観も良好であり、アークの安定性もよいので、ある程度見た目もキレイにする必要がある製品や、溶接の溶け込みも重要。溶接の頻度が多いなど、ランニングコスト及び仕上がりなどトータルで見ると良い場合があります。
反面、ガスは風の影響を受けるので、屋外での溶接には適していません。
続いて、ガスを使用せず、ノンガスフラックスワイヤを使用した溶接です。
ガスを使用した溶接と比べると、ヒューム、スパッタもやや多く、ビード外観も劣りますが、溶接個所が見えなくなる個所や、削ってしまうので、見た目はきにしない。たまにしか溶接しないので、ガスを用意するのが面倒など、ガスボンベが無いので、持ち運びが楽にでき、屋外での溶接も可能になります。
・ノンガスフラックスワイヤφ0.9mm3㎏ ¥9,800円(税込) ・ソリットワイヤφ0.8mm5kg ¥3,000円(税込)
弊社の半自動溶接機WT-MIG160は溶接機内の電極を切り替えるだけで、ガス有り溶接、ノンガス溶接どちらもご使用いただけます。 ガスは弊社では取り扱っておりませんので、お客様で購入していただいておりますが、溶接の用途に合ったガスの選別など、出来る限りお答えしたいと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。 株式会社WELD TOOL 092-834-2116