こんにちは。ものづくり大好き古賀です。
本来は違った趣旨の記事になる予定だったんですが、上手くいかなかったので内容が変更になりました…(。-∀-)
アルミカラーの穴を肉盛りしようと思ったんですが失敗です。
アークを当てた段階でダメそうな気はしてました。。表面をグラインダーで磨かなかったのがダメだったかもしれません。
上記で失敗したカラーの代品となる物を物色していたら、鉄の部材がありました。古いフライス盤の送りハンドルのガイド部分ですね。
ただ穴のサイズが違ったので、これまたその辺にあった残材を組み合わせて所定のスペーサーを作ることにしました。
で、溶接前には母材を仮止めすると思うんですが、その際どうしても隙間を埋められない場合がありますよね?
まぁ上の物の場合は比較的厚みがある(上のワッシャー的な物で2-3mm)ので、やろうと思えば溶接棒無しでも仮止めできるんですが、かなりえぐれてしまいます。
今回はえぐれちゃ困る箇所でしたので、溶接棒入りで仮止めします。
こういう場合は溶接棒は入れっぱなしにした状態で、上の母材-溶接棒-下の母材を一撃で止めしてしまいます。
狙いは中心の溶接棒なんですが、電流はかなり上げておきます。そうしないと溶接棒だけが溶けて上下の母材が溶けず、一体化してくれないからです。
上記の写真では見やすいようにわざとタングステンを基準以上に突き出していますが、普段は母材にノズルを置いて丁度いい距離になるように突き出し調整して溶接します。
こうすることでノズルを固定できるので、手が震えて溶接場所が狂うことを防げます。
溶接棒もダマになっていたらダメです。
溶接棒だけしか溶けずに仮止めに失敗するリスクが高くなります。
また、1滴が多く入ってしまいますので、溶接個所も凸になって見栄えが悪くなります。
溶接棒を切るなり逆さまにするなりして仮止めしましょう。
今回は母材の厚みが分厚いのもあるんですが、溶接電流160Aで仮止めしました。
トーチスイッチを押している時間はほんの1秒ほどです。
まとめると
・母材に隙間がある場合は溶接棒を入れる(板厚の1/3以上の隙間が空いている場合は入れた方がいいと思ってます)。
・速攻で溶け落ちそうな小さな(薄い)母材の場合、溶接棒は置きっぱなしでやった方がやり易い(アークが出たのを確認してから棒入れしようとしても間に合わずに母材が溶け落ちます)。
・タングステンはノズルを母材に当てた状態で丁度いい突き出しになるよう、予め調整しておく(タングステン先端がブレないように固定します)。
・電流高めで一瞬で仮止めを終わらせる(低い電流でチンタラやってると、母材に熱がかかりすぎて歪んだり溶け落ちたりします)。
ケースバイケースだとは思いますが、大体こんな感じだと思います!
株式会社WELD TOOL