こんにちは。エンジン修正シリーズ第二弾です。
たまたまなんですが、「エンジンのフィン欠けの補修がこの溶接機でできますか?」というお客様が本日、弊社に購入前のテスト溶接にいらっしゃいました。
エンジンがむき出しのネイキッド系バイクでは、立ちごけや転倒でフィンが欠けてしまうのはよくありますよね。
前回に引き続きカブのシリンダーヘッドを使って、タイトルのフィン欠けの修正をTIG溶接で実験してみたいと思います。それではご覧ください。
こちらがカブのシリンダーヘッドのフィンですが、欠けているわけではありませんので
グラインダーで削ぎ落としました。本当は割れた部分から補修したかったのですが、タガネでガンガンやってもダメでしたので、この状態からスタートします。
まずは溶接部周辺を軽く削っておきます。
毎回しつこいようですが、アルミは軽くでもグラインダーか何かをかけて地肌を露出させると共に、オイルなどで汚くなった一皮を剥いておかないと、キレイに溶接できません。
それでは溶接していきます。
こちらは二層ほどビードを引いた状態。引き続きどんどん盛っていきます。
4-5層目溶接後を真横から。かなり高さが出てきました。
この状態でとりあえず削っておきました。
手前のもう一つのフィンも溶接し、3つのフィンの頂上に仕上げのビードを一本引いた状態です。
グラインダーで粗削り→ある程度研磨して完了です。
別角度から撮った写真ですが、研磨したので鋳物感は無いものの、比較的自然な感じで仕上がっていると思います。
これはカブのシリンダーヘッドを使っていますので、説得力が無いかもしれませんが、普通のバイクのシリンダーヘッドなども問題なく補修できると思います。
今まで溶接は外注していたそこのバイク屋さん、そろそろ重い腰を動かして溶接初めてみませんか?
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116