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TIG溶接における溶接棒の有無による強度の違い

2019年01月16日

プレスで押し込んだ状態

こんにちは。

 

今回はTIG溶接の強度について比較してみました。

興味のある方はご覧いただければと思います。

 

 

こちらは今回の実験に使った、厚み1mm、20mm角程度の鉄の角パイプです。

角パイプ

 

まずはバンドソーで切断します。

バンドソー切断

 

とりあえず、ナメ付けでTIG溶接しました。

TIG溶接

 

溶接棒を入れずとも、TIG溶接では母材同士を溶かしてくっつけることが可能になります。

溶接個所は隙間が空いた部分をナメ付けした影響で、若干凹んだような状態になっています。

ナメ付け

 

出来上がった物をプレスで押して、強度を確認してみます。

プレスで押す

 

 

しばらくプッシュして、角パイプが曲がり始めたところは大丈夫でしたが、プレスで押している途中で手ごたえが弱くなり、確認すると溶接した箇所が見事に割れてしまいました。

割れた角パイプ

 

続いて同じ角パイプを軟鋼用溶接棒を入れて溶接します。

溶接棒を入れたので、溶接個所が肉盛りされており、強度がありそうな感じがします。

TIG溶接(棒入れ)

 

プレスで押していきます。

プレスで押している

 

かなりめり込んできました。

プレスで押し込んだ状態

 

これ以上押し込むとプレスから外すのに手こずりそうだったので、この辺で止めておきました。

プレスで押した面が反対側の面にくっついている状態で、ボディーブローを食らったような格好に…

曲がった角パイプ

 

これだけプレスで圧力をかけたにも関わらず、溶接部分は割れてしまうことなく全くの無事でした。

割れてない角パイプ

 

大体同じ角度ぐらいまでテストしましたが、予想通り溶接棒を入れている方は割れる事が無く、強度が高いという結果になりました。

割れた角パイプと割れていない角パイプ

 

 

今回は溶接部分をピンポイントでプレスするという、通常では考えにくい状況でのテストでしたので、ナメ付けのみの物はあっさり割れてしまったように見えますが、ナメ付けのみでも人力ではまず割れる事は無いぐらいの強度は出ます。

 

そこまで強度の必要ない箇所についてはナメ付けで溶接し、振動があったり力がかかる箇所は溶接棒を入れたり、用途によって使い分けていただければと思います。

 

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