こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。
ご購入されたお客様より、
「購入してまだ間もなく、アルミ溶接は初めて
なので溶接の仕方を教えて欲しい」と依頼が
ありました。
溶接の練習にのために持参されたアルミの部材は、お客様の愛車であるハーレーダビッドソンのスイング
アーム(アルミ)でした。
なにやらタイヤ幅を広げたいが、ベルトスプロケットがスイングアームに干渉する??? ので、
その部分を削る。そして、削った代わりに補強するため、その部分を溶接したい。だそうです?
( 判る人にしか通じない話で…、私には意味不明でしたが(笑) )
>>スプロケット干渉ですか。ベルトはチェーンと比べて幅が太いですもんね。ホイールリム幅を変えたとして、センターが出ていないと手を離した時に車体が勝手に曲がっていくのでご注意ください。。完全に理解です(笑)古賀
それでは、その溶接作業をご紹介します。
先ずは補強部品をアームに固定し仮付けします。(丁度、スイングアームの形に合う物を探したそうです)
そして、本付け溶接をします。
溶接電流は溶け込み具合(肉厚や入熱量*)によって<150A~180A>位まで変えました。
特にアルミは、入熱量*により溶け込みの変化が大きいため、溶接電流も併せて大きく変える必要があります。
*母材が熱くなる(入熱量)毎に最初の電流より−10A/−20A/−30Aと下げていくと良いです。
その後は、見栄えを良くする為に穴が空いている箇所や窪んでいる箇所を肉盛りして埋めます。
一旦、溶接作業が完了しましたが、その後、肝心なスプロケットが干渉する箇所を削りました。
(お客様が、削ってましたが可成り大変そうでした…)
今度は、削った内面を溶接していきます。
完成です! 表裏を溶接したので、思っていたより溶接個所が多く大変でした。
お客様は、スイングアームの加工が上手く出来上がり満足されたようす。
溶接も上手くでき問題ないはずですが、試運転と念の為、乗りながら時々チェックして下さいね、
と伝えました。バイク(ハーレー)が完成したら一度、見てみたいですね。
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
ご購入後、実際に溶接するなかで、様々な不明点が出てきます。取扱説明書にも詳しく説明がありますが、
それでもわからない場合は弊社まで問い合わせ下さい。
また関東営業所(埼玉)では溶接講習も行っております。是非ご利用下さい。
株式会社WELDTOOL
【福岡営業所】 092-834-2116 【関東営業所】 048-954-8901
今回使用した機種の詳細はこちらよりご覧になれます。
直流/交流TIG溶接機 WT-TIG200
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