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ファイバーレーザー溶接機|主要メーカー19選【2024年最新版】

  • 公開日:2024年05月20日
  • 最終更新日:2024年06月20日
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レーザー溶接機の世界市場は、QYResearchが発行した「レーザー溶接機の世界市場レポート2024-2029」によれば、2029年までに45.8億ドル(日本円:約6,943億円)に達し、予測期間中の平均成長率は12.8%になると予想されています。

 

また、レーザー溶接機の中でも、特に普及率が高いのはファイバーレーザー溶接機で、全体の46.7%のシェアを占めているという調査結果もあります。この要因は、作業効率の改善ができる上に、高品質な溶接が比較的容易に行える操作性の良さにあります。

 

 

1.ファイバーレーザー溶接機メーカーおすすめ19選!

 

(1)株式会社WELDTOOL(ウエルドツール)

 

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引用:https://www.weldtool.jp

 

株式会社WELDTOOLは、主にファイバーレーザー溶接機、TIG溶接機、半自動溶接機、プラズマ切断機などの販売を行っている溶接機専門の会社です。
溶接機を専門に10年以上の販売実績があり、これまでに約5,000社以上が導入しております。

 

溶接機にはアーク溶接機、TIG溶接機、レーザー溶接機など様々あり、価格も数万円の物から数百万円する物まであります。

その中でも同社の大きな特徴は、ファイバーレーザー溶接機は従来、一千万以上もするような高額な溶接機でしたが、ファイバーレーザー溶接機【WT-FL1500】210万円(税抜き)を販売している点です。これまではファイバーレーザー溶接機のメリットを理解していてもなかなか購入できなかった企業も購入しやすくなりました。

 

以下、株式会社WELDTOOL社のおすすめポイントです。

 

  • 購入後2年間の保証制度
  • 納品時に訪問し、使用方法や注意点等をアドバイス
  • コストパフォーマンスが高い
  • 溶接動画や解説記事など様々なコンテンツで紹介しているので安心
  • 保証期間が終了しても、修理対応している
  • 修理の工期も短く、製品到着後1~3日以内に修理対応(長引く場合は代替機を用意)
  • 税制優遇の生産性向上要件証明書が取得可能

ウエルドツールの口コミはこちらをご覧ください。

 

会社情報 株式会社WELDTOOL

〒819-0036 福岡県福岡市西区吉武380-2

お問合せ先 電話番号:092-834-2116

URL:https://www.weldtool.jp/contents/wt-fl1500#contact

主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接機、TIG溶接機、半自動溶接機、アーク溶接機、溶接用品など

 

 

 

(2)株式会社群協製作所

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引用:https://www.gunkyo.co.jp/gunyu_weld/

 

株式会社群協製作所は1963年に創業し、群馬県に本社を構えています。主な事業内容として、計装空調用の継手製造販売、レーザー加工機消耗品製造販売、開会販売を行っている老舗メーカーです。

 

また、2016年にISO9001を取得。2020年には第3工場〜第7工場を設立して事業を拡大中です。

 

創業当時からの銅管継手やバルブ製造の技術を活かして、レーザー加工機の先端ノズルや多様な精密部品の加工も手掛けており、ファイバーレーザハンドトーチ溶接機の販売も行っています。

 

会社情報 株式会社群協製作所

〒370-0031 群馬県高崎市上大類町392-2

お問合せ先 電話番号:027-352-6765

URL:https://www.gunkyo.co.jp/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E2%85%B1/

主な取り扱い商品 レーザー加工機、レーザー溶接機、溶接関連商品

 

 

 

(3)株式会社WEL-KEN

 

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引用:https://www.wel-ken.co.jp/

 

株式会社WEL-KEN社は東京に本社を構え、2003年に設立して以来、約20年間レーザー溶接機の製造・販売を手掛けているメーカーです。

 

同社が提供する製品は独自開発の技術で特許を取得しており、特殊メカニズムをトーチに内蔵することで、角溶接が丸みを帯びたR形状の溶接ビートが得られます。

 

会社情報 株式会社WEL-KEN

〒154-0024東京都世田谷区三軒茶屋1-39-7

(ショールーム営業窓口:〒155-0033 東京都世田谷区代田2-7-7)

お問合せ先 電話番号:03-3418-0305

URL:https://www.wel-ken.co.jp/pages/5/

主な取り扱い商品 レーザー溶接機

 

 

(4)テクノコート株式会社

 

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引用:https://www.technocoat.co.jp/

 

テクノコート株式会社は1990年に設立し、静岡県に本社と工場を構えています。主な事業内容は、機械部品・金型等の予防保全用コーティング機材、および補修用肉盛機材の製造販売ならびに施行受託をメインに活動しています。

 

同社が取り扱うポータブルファイバーレーザー肉盛・溶接装置は、移動が容易でメンテナンスフリー、さらに低ランニングコストを実現しています。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 テクノコート株式会社

〒426-0001 静岡県藤枝市仮宿1458-3

お問合せ先 電話番号:054-646-1721

URL:https://www.technocoat.co.jp/contact/

主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接機、YAGレーザー溶接機

 

 

(5)株式会社エイム

 

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引用:https://aimcorp.co.jp/

 

株式会社エイムは1962年に創業して東京に本社を置き、山梨に事業所、西多摩郡に工場を構えています。また、2004年にISO9001認証、2006年にISO14001を認証取得、2022年にはISO13485(2016医療機器の品質マネジメントシステム)認証取得しています。

 

同社の主な事業内容として、ファイバーレーザー溶接機の開発・販売・リース事業、イオンソースヘッドのメンテナンス、高気圧水素浴力カプセルの製造・販売を手掛けています。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 株式会社エイム

〒198-0023 東京都青梅市今井3-5-14

お問合せ先 電話番号:0428-31-6881

URL:https://aimcorp.co.jp/contact/

主な取り扱い商品 レーザー溶接機、高気圧水素浴力カプセルなど

 

 

(6)Physical Photon(フィジカルフォトン)株式会社

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引用:https://www.physicalphoton.com/

 

フィジカルフォトン株式会社は2013年に設立した業界では若い会社で、千葉県に本社を構えています。主な事業内容はレーザー設備の開発・応用研究・製造・販売、メンテナンスおよび輸入販売、保守サービスを行っています。

 

また、各種レーザー溶接機を取り揃えており、パソコンが苦手な人でも直観的に操作できるようにレーザーソフトにも力を入れています。さらに、同社のホームページでは加工技術も積極的に情報発信しています。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 Physical Photon 株式会社

〒270-2221 千葉県松戸市紙敷1416-4

お問合せ先 電話番号:047-315-0108

URL:https://www.physicalphoton.com/contact/contactform

主な取り扱い商品 ファイバーレーザーの溶接機・切断機・加工機、半導体レーザー装置など

 

 

(7)株式会社アマダ

 

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引用:https://www.awt.amada.co.jp/ja/

 

株式会社アマダは1946年に創立し、神奈川県に本社を構えています。また、レーザー・溶接事業の強化のため、2024年に旧アマダウエルドテック社と合併し、アマダ微細溶接事業部を編成しています。この事業部では微細溶接機や加工機の開発・販売を行っています。

 

同社が提供している商品の主な特徴は、高品質微細溶接から高速シーム溶接まで実現できることです。そのため、アルミや銅、バッテリーの溶接におすすめです。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 株式会社アマダ

〒259-1196 神奈川県伊勢原市石田200

お問合せ先 電話番号:

URL:https://www.awt.amada.co.jp/ja/contact/awt/products/

主な取り扱い商品 レーザー溶接機、レーザー加工機など

 

 

(8)ハンズレーザー日本株式会社

 

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引用:https://jp.hanslaser.net/

 

HAN’S LASER社は1996年に中国で設立し、工業レーザー技術を世界中のユーザーに提供しているグローバル企業です。

 

主にレーザーマーキングマシンやレーザーカッティングマシンなどを手掛けており、ファイバーレーザー溶接機に使用される発振器の製造・販売を行っています。

 

日本では東京都府中市に拠点があるので、中国語ができなくても連絡は可能です。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 ハンズレーザー日本株式会社

〒 183-0022 東京都府中市宮西町2丁目4-16

お問合せ先 電話番号:042-319-0081

URL:https://jp.hanslaser.net/contact.html

主な取り扱い商品 レーザーマーキングマシン、レーザーカッティングマシン、レーザー溶接マシンなど

 

 

(9)HSG Laser Co., Ltd.(HSGレーザー)

 

引用:https://www.hsglaser.com/jp/

 

HSG Laser Co., Ltd.(HSGレーザー)社は2006年に中国で設立し、金型形成装置の研究開発・生産・販売を行っているグローバル企業です。また、2023年8月時点で発明特許権412件以上、ソフトウエア著作権94件を取得しています。

 

同社の主な製品はレーザー切断機で、中小出力レーザー切断マシンから重負荷レーザーパイプ切断機に至るまで、様々なレーザー切断機を開発・販売しています。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 HSG Laser Co., Ltd.(HSGレーザー)

(日本の正規代理店:HSGエンジニアリング株式会社)

〒211-0051 神奈川県川崎市中原区宮内2丁目25-16)

お問合せ先 電話番号:86-757-66833906

URL:https://www.hsglaser.com/jp/pages/contact/

主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接機、ファイバーレーザー切断機など

 

 

(10)TRUMPF(トルンプ)

 

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引用:https://www.trumpf.com/ja_JP/

 

TRUMPF(トルンプ)社はドイツに本社を構えており、世界70カ所に現地法人を持ち、工作機械とレーザーのパイオニア企業としてグローバルに活動しています。

 

同社はファイバーレーザー溶接機、レーザーマーキング、アプリケーションに至るまで、様々なアイテムを取り揃えています。また、レーザーはパルスファイバーレーザー、連続波ファイバーレーザー、超短パルスレーザーを扱っているので、用途に合わせて選択することが可能です。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

 

会社情報

トルンプ 株式会社

〒 226-0006 神奈川県横浜市緑区白山 1-18-2

お問合せ先 URL:https://www.trumpf.com/ja_JP/meta/%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/
主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接・切断機、2D・3Dレーザー切断機など

 

 

(11)イデア株式会社

 

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引用:https://www.idea-cp.com/

 

イデア株式会社はコロージョンエンジニアリング企業です。レーザー事業部ではレーザークリーニング装置やレーザー溶接機の販売、レーザークリーニングの請負施工などを行っています。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 イデア株式会社

〒673-0442  兵庫県三木市別所町興治724-163

お問合せ先 URL:https://www.idea-cp.com/contact/
主な取り扱い商品 レーザー溶接機など

 

 

(12)株式会社ヨコハマシステムズ

 

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引用:https://yokohamalaser.com/

 

ヨコハマシステムズは、2004年、レーザー加工機で世界のパイオニアであるユニバーサルレーザーシステムズ社に注目し、正規代理店となりました。また、金属向けマーキングに最適な3DファイバーレーザーマーカーTASTEを企画し、販売している会社です。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 株式会社ヨコハマシステムズ

〒220-0004

神奈川県横浜市西区北幸2丁目6-26 HI横浜ビル 8F

お問合せ先 URL:https://yokohamalaser.com/inquiry/
主な取り扱い商品 レーザー溶接機、ファイバーレーザー加工機など

 

 

(13)株式会社共和

 

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引用:https://kyowa-ctc.co.jp/

 

株式会社共和は1947年に溶接材料の販売で創業し、お客様とメーカーの間に立ち、工作機械・溶接機・環境改善機器の産業機器や高圧ガス・溶接材材・機械工具をはじめとする資器材を最新技術情報とともに提供してきた会社です。

溶接溶断機器は、アーク溶接機をはじめ、各種溶接機・溶接ロボットを幅広く取り扱っています。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 株式会社共和

〒601-8349 京都府京都市南区吉祥院池田町8

お問合せ先 URL:https://kyowa-ctc.co.jp/contact/
主な取り扱い商品 アーク溶接機をはじめ、各種溶接機・溶接ロボット

 

 

(14)株式会社smartDIYs

 

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引用:https://www.smartdiys.com/

 

株式会社smartDIYsは、2012年の創業時には3Dプリンターのパーツを販売していましたが、その中で「高価な機器が購入できず、自身で加工することが難しい」という課題に直面し、自分たちの手で初期のCO2レーザー加工機を開発した会社です。

ファイバーレーザー溶接機は、メーカー直販で、自社でパーツひとつひとつを選定し耐久試験や性能検査を徹底して行うため、高品質な性能を低価格で提供しています。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 株式会社smartDIYs
〒400-0222 山梨県南アルプス市飯野3611-20
お問合せ先 URL:https://www.smartdiys.com/contact/
主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接機、レーザー加工機、レーザーマーカーなど

 

 

(15)中日クラフト株式会社

 

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引用:https://www.chu-cra.co.jp/

 

中日クラフト株式会社は、機械部品やレーザー技術を活用したモノ作り、金型設計から表面処理、めっきまで一貫して生産している会社です。

ファイバーレーザー溶接機CHU-LWシリーズは、レーザー溶接機能、切断機能、溶接焼け取り機能、クリーナー機能の4つの機能を1台でカバーできます。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 中日クラフト株式会社

〒486-0953 愛知県春日井市御幸町1丁目3番地の21

お問合せ先 URL:https://www.chu-cra.co.jp/contact/
主な取り扱い商品 レーザー加工機、レーザー加工処理、めっき加工処理など

 

 

(16)株式会社ユーボン

 

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引用:https://www.youbon.co.jp/

 

株式会社ユーボンは、ラミネーター、ルーター、レーザーカッター、レーザー溶接機、チャンネル文字機など多くの機材、看板資材を全国に販売している会社です。

ファイバーレーザー溶接機IPG1500Wは長寿命ファイバーレーザーを採用し、メンテナンスが少なく、簡単操作で滑らかな仕上がりを実現します。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 株式会社ユーボン

〒441-8086 愛知県豊橋市問屋町9-2

お問合せ先 URL:https://www.youbon.co.jp/contact/
主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接機、CO2レーザー、マルチカッターなど

 

 

(17)日東産業株式会社

 

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引用:https://www.sirius-fiber-laser-welding.com/

 

日東産業株式会社は、産業機械や高圧ガス、溶剤を販売する会社です。

同社のファイバーレーザー溶接機/SL-1500は限りなく無駄を省くことで、高性能・高品質を保ちながら低価格を実現することができました。溶接で難しいとされるアルミの溶接も、S L−1500なら容易かつキレイに溶接可能です。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 日東産業株式会社

東京都足立区綾瀬6-16-12

お問合せ先 URL:https://www.sirius-fiber-laser-welding.com/#link09
主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接機、TIG溶接ロボット、半自動溶接機など

 

 

(18)曙産業株式会社

 

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引用:https://www.akebono-c.co.jp/

 

曙産業株式会社は、⼯場でモノづくりに必要なネジや⼯具だけでなく、オフィス・倉庫など会社で使うもの、部品や商品を整理する棚、暑さ対策の送⾵機などなんでも取り扱っている会社です。

同社のファイバーレーザー溶接機iSHINは、75年も日本のものづくりを支えてきた曙産業のオリジナルブランドで、溶接機専門メーカーと1級以上の工場板金技能士がそれぞれ品質管理と作動確認を行うなど、品質面でも安心です。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 曙産業株式会社

〒612-8452 京都市伏見区中島堀端町97

お問合せ先 URL:https://www.akebono-c.co.jp/pages/5/
主な取り扱い商品 工作機械、切削工具など

 

 

(19)m-tech-k株式会社

 

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引用:https://m-tech-k.com/

 

m-tech-k株式会社は長年にわたる溶接業での多くの経験と実績から、最適な製品やサービスの提供が期待できる会社です。製品の販売だけでなく、製品のメンテナンスや修理も行っているため安心です。

同社のファイバーレーザー溶接機FLW-1500H 21T型トーチは、本格的なクリーナーができるファイバーレーザー溶接機です。

 

ファイバーレーザー溶接機はこちらからご確認ください。

 

会社情報 m-tech-k株式会社

〒438-0207 静岡県磐田市宮本194-3

お問合せ先 URL:https://m-tech-k.com/76377/contact/
主な取り扱い商品 ファイバーレーザー溶接機

 

 

2.ファイバーレーザー溶接機とは

 

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ここからは、ファイバーレーザー溶接機を理解する基礎となる、原理や使用用途等について解説します。

 

(1)ファイバーレーザー溶接機の原理と特徴

ファイバーレーザーとは、光ファイバーを使って増幅させ、特定の波長で高出力を得られるレーザーです。

レーザー発振器(レーザーを発生させる装置)によって光を発振させ、特殊なファイバー内にある反射素材の反射作用により、ファイバーを通過した際に光が集光して強力なレーザーとなって照射されます。

その照射されたレーザー光の高エネルギーにより、母材を瞬時に溶かして、溶接材などを用いて母材同士を結合させます。そのため、瞬時に深い溶け込みを実現できます。

 

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ファイバーレーザー溶接機には以下の特徴があります。

 

 

  • 出力波長を選択できる
  • 安定した出力を得られる
  • 固体レーザーより高効率
  • 設置面積が小さい
  • 電気効率が良い

 

(2)ファイバーレーザー溶接機の使用用途

ファイバーレーザー溶接機は、光エネルギーを熱源として溶接するため、非接触の溶接が可能であり、ワーク形状にあまり左右されません。レーザー入射角に対して、素材が斜めや曲面であっても容易に加工できます。

 

そのため、以下の用途で主に使用されています。

 

 

  • 航空機:ジェットエンジンおよび発電用ガスタービンエンジンの部品加工
  • 自動車:ボディやフレームの溶接加工
  • 電子関連:電子部品のワイヤーやピンなどの精密な溶接
  • 電子デバイス:セラミックパッケージの金属蓋の溶接加工
  • 電池:電池ケースの封止溶接

 

 

アーク溶接やTIG溶接では高熱による歪みが発生するため、薄い板の溶接は従来では不可能とされていました。

しかし、ファイバーレーザー溶接機の登場により、精密な部品薄い母材に対する溶接、精度を要求される金属溶接まで幅広く使用され、現在の産業を支えるためには必要不可欠なツールとなりました。

 

ファイバーレーザー溶接機については以下の記事も参考にしてください。

 

ファイバーレーザー溶接機とは?原理、特徴やメリット、選定ポイント

 

3.レーザー溶接機の種類と使用レーザーの比較

 

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レーザー溶接機に使用するレーザーは主に4種類あり、それぞれ特徴があるので詳しく解説します。

 

(1)レーザー溶接機の種類

レーザー溶接機には、主に次の種類があります。

 

 

  • ファイバーレーザー溶接機
  • YAGレーザー溶接機
  • CO2レーザー溶接機
  • 半導体レーザー溶接機

 

 

この中でもYAGレーザー溶接機とCO2レーザー溶接機は、古くから使用されているレーザー溶接機です。

ファイバーレーザー溶接機の登場により、ワーク速度が速く、ランニングコストも安いファイバーレーザー溶接機が全体の約50%のシェアを占めるようになりました。

 

 

(2)レーザーの種類

 

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レーザー溶接は上図のように分類されます。 

その他にも、近年では光ファイバー自身が発信するファイバーレーザーやYAGレーザーを発展させた半導体レーザーも開発されています。

ここではレーザーの種類を紹介します。

 

①CO2レーザー

CO2レーザーは、炭酸ガスなどの気体を使って光を取り出します。固体レーザーのYAGレーザーと比べて変換効率が良く、大出力の連続発振ができるのが特徴です。

 

励起(れいき:外部からエネルギーを与えて、原子や分子などをより高いエネルギー状態に移すこと)方法は放電式で、溶接に使用される波長は10.6μmです。また、CO2レーザー溶接は樹脂系の溶接も可能であるため、さまざまな分野で用いられています。

 

②YAGレーザー

YAGとは、イットリウム(Yttrium)・アルミニウム(Aluminum)・ガーネット(Garnet)の頭文字で、固体レーザーの代表です。

 

励起方法はフラッシュランプを使い、短い波長のレーザー発振が特徴です。また、YAGレーザー溶接では、鏡(ミラー)と光ファイバーによる伝送ができ、用途によって使い分け可能です。

 

さらに短い波長の利点として、母材へのエネルギー吸収率が良いため、スポット溶接に適しています。

 

③ファイバーレーザー

ファイバーレーザーは、増幅媒質として光ファイバーを使ってレーザー光を得ます。

 

細くて断面積の小さいファイバーをレーザー発振に使用し、熱レンズ効果(レーザー光が物質に吸収され温度が上昇することで、密度や屈折率に変化が起こる現象)を抑制します。

熱レンズ効果の抑制はレーザー発振時のロスの軽減につながります。電気から光への変換効率が向上し、消費電力を低減させます。

 

④半導体レーザー

半導体レーザーとは、半導体に電流を流したときに発生するレーザーのことです。

 

励起方法は、半導体レーザー励起とランプ励起があります。半導体レーザー励起は発振波長が狭く、レーザー媒質の特定の吸収励起を選択して励起できます。

また、集光性にも優れているため、高密度の励起が可能で、レーザー媒質への負担も少ないのが特徴です。

 

そのため、半導体レーザー溶接機は、主に自動車のボディやパーツ接合、船体の溶接などに適しています。

 

 

4.まとめ

今回は、ファイバーレーザー溶接機のメーカー19選をご紹介しました。

ファイバーレーザー溶接機は多用途に使用できる上に操作が容易なため、作業時間や人件費、消耗品、ランニングコストなど様々なコスト削減が期待できます。

 

ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500は、操作パネルで簡単にビード幅やワイヤーの送給を設定でき、初心者でも少しの練習でプロ並みの溶接を可能とします。

溶接作業の生産性をアップさせるために、ファイバーレーザー溶接機の導入を検討されている方は、ぜひWELDTOOLにお問い合わせください。

 

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