こんにちは。
私は運動を兼ねてフットサルを週1回ほどやっているのですが、先日キーパーをしていて、
ふとゴールポストを見ると補強がされている部分のすぐ上が完全に割れていて応急処置的な
”添え木”ならぬ”添え鉄”のようなもので、なんとかつながっている状態でした。
後ろ側のゴールポストのその部分は全て割れていました。
鉄ではなくアルミ製なので強烈なシュートが何度も当たるとそうなってしまうのもわかります。
店舗の方に溶接して補修しないのか聞くと、アルミなので溶接ができず、仕方なくそうしているとのこと。
というわけで弊社の溶接機で試してみることに!
こんな感じで首の皮1枚でつながっている感じです(笑)
この金具は外し、溶接しやすいように倒します。
このように補強部分の上から完全に割れています。
溶接の前に溶接部とアースクリップを挟む部分をグラインダーで削って塗装を剥がします。
カップブラシがあればもっとやりやすかったのですが。
使用するのは弊社のTIG溶接機WT-TIG200(200V)。
これを200V電源に接続し、持ってきたアルゴンガスボンベにも繋ぎます。
この割れた部分を溶接して補修していきます。
溶接部の肉厚は2mmちょっとあり、タングステンはΦ2.0mm、電流は120Aほどで溶接。
アルミ溶接棒は2.0mmを使用。(5356)
まずは仮付けを2~3か所行います。
その後本溶接。
けっこううまくいきました。やはり厚みが2mm以上あるのでやりやすいです。
ほとんど隙間が大きくなく、溶接もやりやすかったのですが、裏に大穴がありました。
これは溶接棒を溶かして冷やして、を繰り返して盛っていきます。
ゴール2台で計5か所割れがあり、約2時間ほどで溶接補修しました。
溶接後、白のラッカースプレーで塗装。
溶接不良(アンダーカット)があったので再度溶接。
この部分は一番衝撃がかかる部分である程度盛ったのですが、
もう少し幅広く溶接した方が良かったかもしれません。
アルミ製のゴールなので溶接できるか心配でしたが、けっこうしっかり溶接でき、
時間もそれほどかかりませんでした。
後日、フットサルで訪問した際に代表の方に「シュートがバーに当たったときの音が
5年の前の購入当時のようになった」(割れていた時と今で、音が違うそうです)と、
とても喜んでいただきました。
アルミの溶接、慣れればけっこう楽しいです!