TIG溶接機WT-TIG315に関するご質問 / ウエルドツール【溶接機専門店】

TIG溶接機WT-TIG315に関するご質問

TIG溶接機全般に関するご質問

単相200VのWT-TIG200との違いを教えて下さい。

はい。出力電流の違いやパルス設定等の違いがあり、WT-TIG315は最大出力315Aとなっており、

より厚みがある物の溶接が可能です。

また、パルス設定も「ミドルパルス(最大450Hz)」が追加されており、より高品質な溶接が可能となっております。

WT-TIG200について

  • 単相200V、重量:20kg
  • アルミを含むほとんどの金属の溶接が可能。
  • パルス設定や直流交流切替、初期電流、クレータ処理などの機能有り。
  • 厚み約7~8mmまで溶接可
  • アーク溶接(手棒)も可能

WT-TIG315について

    • 三相200V専用、重量:39kg
    • アルミを含むほとんどの金属の溶接が可能。
    • ミドルパルス機能が使用可能、初期電流、クレーター処理などの機能有り。
    • 厚み約10~12mmまで溶接可
    • アーク溶接(手棒)も可能

どちらの機種を選ぶか?の簡単な判断基準としては、

  • 高品質な溶接が求められる。
  • 会社利用で溶接頻度が多い、厚み7~8mm以上の溶接も多い。
  • 三相200V電源がある。

以上のことがあてはまる場合は三相200VのWT-TIG315がおススメです。

そうでない場合、もしくは単相200Vの電源しか無い場合はWT-TIG200となります。

初心者でも大丈夫ですか?

WT-TIG315は高出力なプロ向けの商品となっておりますが、電話でも使い方、溶接方法などをサポート致します。

お越しいただければ当社で溶接方法をお教えすることも可能です。

今から自社でTIG溶接を始めようと思われている企業様は、一度電話かメールにてお気軽にお問い合わせ下さい。

本体セット以外に何を用意すればいいですか?

アルゴンガス(ボンベ)と流量調整器(レギュレーター)、溶接面などが必要となります。

タングステン電極を研磨するグラインダーや革手袋は必要です。

アルゴンガスは危険ですか?

アルゴンガスは可燃性ガスではありませんので危険ではありません。

アルゴンガスも一緒に購入できますか?

当店ではアルゴンガス(ボンベ)は販売しておりません。

各地域にガス屋さん(産業ガス)がありますのでそちらで購入できます。

ネットでも販売されていますが使用後の充填のことを考えると近くのガス屋さんで購入するのが無難です。

アルゴンガスボンベはどれくらいのもの(大きさ)を買えばいいですか?

溶接の頻度にもよります。工場などで見かける人の背丈ほどあるボンベが7立米ですが、かなり重量があり、据え置きの場合はいいのですが、移動させることがある場合はおススメしません。

当店では3立米のボンベを使用していますが、一人で持てる程度の重さで、(溶接頻度によりますが)数ヶ月もつのでおススメです。 3立米のボンベは買取で約3万円程度、充填料金は6,000円ほどです。(参考)

タングステン電極はΦ何ミリのものが使えますか?

標準セットにコレットが4つ付属しており、Φ1.6mm、Φ2.0mm、Φ2.4mm、φ3.2mmのタングステン電極が使用できます。

タングステン電極の使い分けを教えて下さい。(色や径)

タングステン電極は先端が赤、緑、灰色などがあり、溶接する材質によって使い分けます。

  • 赤(トリタン)→鉄やステンレスの溶接
  • 緑(純タン)→アルミの溶接
  • 灰色(セリタン)→鉄、ステンレス、アルミなどの溶接

以上のように灰色のセリタンがオールマイティーに溶接できますので当店で販売しているタングステン電極 セリタンとなります。

また、大きさ(径)はΦ1.0mm(オプション)、Φ1.6mm、Φ2.0mm、Φ2.4mm、Φ3.2mmがあり、(長さは150mm) 径によって適正電流がありますが、一般的には溶接する母材の厚みなどによって使い分けます。

  • Φ1.0 10~60アンペア 厚み 約0.5~1.2mm
  • Φ1.6 30~150アンペア 厚み 約1.2~3mm
  • Φ2.0 40~200アンペア 厚み 約2~4mm
  • Φ2.4 50~250アンペア 厚み 約3~7mm
  • Φ3.2 200~330アンペア 厚み 約5~12mm

※参考値

コレットなどの消耗品も購入できますか?

はい。コレットやセラミックノズル、トーチキャップ、タングステン電極など消耗品も販売しております。

他メーカーのコレットやセラミックノズルも使用可能です。(互換性あります)

長めのトーチはありますか?

WT-TIG315はあらかじめロングTIGトーチ(8M)やフレキシブルヘッドが付属しており、

アースケーブルも7.5Mとなります。

返品は可能ですか?

商品お届け後、3日以内に電話にて連絡、発送いただければ返品も承ります。

返送時の送料をご負担願います。また、購入方法が代金引換の場合は代引手数料を差し引いて返金致します。

保証はついていますか?

購入後、商品お届け日から1年間の保証となります。

万が一保証期間中に故障した場合は当社へ連絡、発送いただき、修理or交換致します。

商品が届いた日の翌日には修理or交換を済ませ発送致します。お客様から当社へ発送する際の送料のみご負担下さい。

保証期間終了後も修理はできますか?

もちろん対応しております。

購入後1年間の保証が付いており、保証期間終了後も安価にて修理も対応致します。

修理に関して、ほとんどの場合弊社へ到着後1~2日で修理、返送しております。

日本製ですか?

弊社で販売している溶接機は中国の工場で製造されています。

日本製ではありませんが、弊社にて約半年間溶接テストを行い、問題なく溶接できる機種を販売しております。

製造時はもちろん、出荷時にも動作テストを行っております。

三相200VTIG溶接機WT-TIG315に関するご質問

単相200Vでも使用できますか?

いいえ。WT-TIG315は三相200V専用となっております。

容量は20アンペア以上が必要となります。

厚み何ミリくらいまで溶接できますか?

約10~12mm程度まで溶接できます。

厚み1mm程度の薄板も溶接できますか?

はい。電流を低めに設定することで1mm程度の薄板も溶接できます。

しかし、薄いと穴があきやすく、ひずみやすいので注意が必要です。

パルス機能を使ってひずみを抑えることもできます。

溶接前の準備が大切です。(付け合せ溶接の場合)溶接部の隙間が無い状態で上下のずれも無い状態で溶接して下さい。

隙間があったり、ずれがあるとすぐ穴があきます。

パルス設定について教えて下さい。

パルス設定は溶接機のダイヤルで溶接電流(高い電流)とベース電流(低めの電流)を設定することで溶接電流で溶接部を溶かし、ベース電流で冷やす、を交互に繰り返します。

用途としては、電流が高すぎるとすぐに溶け落ち、低過ぎるととなかなか溶けないような薄板などの溶接に利用します。

高い電流で連続して溶接するのと比べて、母材への入熱が抑えられるので歪みも抑えられます。

また、周波数を低くして、溶接電流のタイミングで溶接棒を入れるとリズムがとれて溶接しやすくなります。

溶接棒を入れる際は溶接プールの端に入れるようにします。(電極の真下へ棒を入れるとうまくいきません)

WT-TIG315では高い周波数(最大450Hz)で切り替えを行うミドルパルス機能も追加されており、より高品質な溶接が可能です。

ミドルパルスについて教えて下さい。

ミドルパルスは上記パルス設定の項目にもある通り、非常に早いタイミング(450Hz=1秒間に450回)で溶接電流とベース電流を切り替える事で、アークの集中性が増し、薄板の高速溶接や歪防止に効果があります。

また、WT-TIG315、WT-TIG200(ミドルパルスは非搭載)ともに、溶接電流(高い電流)とベース電流(低い電流)の割合を変更できるので、難しい条件にも柔軟に対応できます。

切り替えスイッチで2T、4T、REPEATとありますが何のスイッチですか?

2Tの場合、溶接電流を設定してトーチスイッチを教えている間だけ溶接を行います。

スイッチを押す(溶接開始)→スイッチを離す(溶接終了)→アフターフロー

4Tの場合、初期電流を設定して(低め)、溶接電流を設定、最後にダウンスロープ(クレータ処理)の設定 を行います。そうすると以下のようになります。

スイッチを押す(初期電流で溶接開始)→スイッチを離す(溶接電流に変わる)→スイッチを押す(クレータ処理)→スイッチを離す(アフターフロー)

REPEATの場合、溶接電流とクレーター処理で設定した電流の繰り返しとなります。

スイッチを押す(初期電流で溶接開始)→スイッチを離す(クレーター処理電流に変わる)→スイッチを押す(溶接電流に変わる)…以降はクレーター処理電流と溶接電流の繰り返し。

切り替えスイッチでON、REM、OFFとありますが、何のスイッチですか?

こちらはフットスイッチ等を使用する際に切り替えるスイッチで、通常は使用しませんのでOFFにてご利用下さい。

アフターフローとは何ですか?

TIG溶接は溶接が終わった後も数秒間アルゴンガスが出続けます。

そのことをアフターフローと言います。

従いまして、トーチスイッチを離した後も数秒間、トーチをそのまま、溶接部終端で固定しておきます。

溶接が終わった後も溶接部にアルゴンガスを数秒あてることで酸化を防ぎます。