こんにちは🍄
最近弊社で販売しているガスレンズについて、よく問い合わせをいただいています。
「ガスレンズ使ったら深く溶け込みますか?」
「ガスレンズってどんな時に使うんですか?」
などなど。
そこで今回は、なるべく詳しくガスレンズについて説明してみたいと思います。
TIGは溶接中材料に空気が入ると、溶接部分に欠陥が起き、見た目も悪くなってしまうので、
主にアルゴンガス(不活性ガス)という無色、無味、無臭で他の物質と科学反応を極めて起こしにくい
安全なガスを材料に吹き付け溶接部分に空気が入らないように溶接します。
アルゴンガスなどで溶接部品を保護するガス(シールドガスとも言われています)を使用して、
空気をシャットアウトすると強度が高く、同時に美しい溶接が可能になります。
通常のトーチで溶接する時のタングステン電極突き出し長さは大体4mm~5mmと
言われていますが、ガスレンズを使用して溶接を行うと、20mm~30mm程
突き出し可能となり、溶接焼けも防ぐ効果もあります。
同じ流量のガス流しても、通常のトーチとガスレンズ使用時では何故こんなに違うのか。
簡単に違いを言うと、ガスの出方が違います。
まず、通常のTIGトーチでのシールドガスは
下写真赤丸個所に開いている4つの穴から横方向に出てきます。
その際シールドガスはセラミックノズル内部にぶつかり、ノズルの中で速度や圧力により、
不規則に渦を巻いて運動している乱れた流れでノズル先端から吹き出します。
その為通常のトーチ部品で溶接を行う場合はタングステン電極を長く出すほど
シールドガスに空気を一緒に巻き込んでしまい、溶け込み不良になったり
タングステン電極の消耗や、溶接焼けの原因にもなります。
一方、ガスレンズのシールドガスは下写真の様に網状のメッシュが付いた特殊な
コレットボディーから真っすぐにノズルの穴から吹き出し、
ノズル内部で渦巻く事無く、規則正しい形を保つ流れとなるので、
シールドガスの到達距離を通常の約6倍程に高めることが出来ると言われています。
なので、狭い場所でノズルが邪魔をして溶接部が見えない場合など、
タングステン電極をある程度長く出しても、シールドガスが十分にいきわたり、
酸化せず、溶接焼けも減らせる事ができるということです。
他にも、ガスレンズは隅肉溶接(L字の隅)などの、
ガスが溜まりやすい溶接継ぎ手に威力を発揮します。
弊社で販売しているガスレンズセットは、弊社で販売しているTIG溶接機
・WT-TIG160 ・WT-TIG200 ・WT-TIG315
に付属しているすべてのトーチ(TIGロングトーチ含む)に取付る事ができ、
コレットは今までの物が使用できます。
下手なイラストでわかりづらい所もあるかもしれません。
ガスレンズに興味のある方、
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
弊社で販売しているガスレンズはこちらから確認いただけます。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116