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【新機種】今夏発売予定、WT-MTIG250でステンレスボックスを製作

2020年06月18日

コントロールボックス

 

 

こんにちは。ものづくり担当古賀です。

 

先日大体は出来上がった自作CNCフライスですが、旧フライスの部品を流用している箇所も多く、所々ボロい状況でした。

さすがにこのままじゃあんまりなので、こちらのケース部分を新調しようと思います。

 

プラスチックボックス

 

 

 

 

 

使うのはこちらのWT-MTIG250、近日発売予定の新機種です。

母材に極力熱をかけずに溶接する、特殊な機能があります。後ほど動画でご覧ください。

WT-MTIG250

 

 

 

 

ホームセンターでステンレス板を買ってきました。

厚みは1.0です。0.8ぐらいがあれば丁度良かったんですが、0.5と1.0しかなかったので無難に1.0にしました。

ステンレス板

 

 

 

 

ざっくりした図面を書きまして

図面

 

 

 

 

先ほどの板にケガいていきます。

普段はマジックで手抜きすることが多いんですが、今回の溶接は下準備が肝心ですので、真面目にケガキました。

寸法

 

 

 

 

簡易シャーリング機で切りました。

正直、精度良くは切れないかもだなぁ…とそこまで期待していなかったのですが

手動シャーリング

 

 

 

 

使ってみると、意外とキレイに切れる気がしました。

板を切断

 

 

 

 

というか、グラインダーで微調整する必要が無いぐらいキレイに切れました。めっちゃいいやん(笑)

精度良し

 

 

 

 

むしろ問題は別の所で出てきまして、こちらは今から作るボックスの前面に、スイッチ類を取り付ける穴をポンチしたとこなんですが

ポンチ打ち

 

 

 

 

穴あけがヘタクソで、めっちゃ歪んでしまった。

溶接の歪より、穴あけの歪の方が余程問題でした。。

歪んだ板

 

 

 

 

気を取り直して、仮付けです。アングルに挟んで直角を出しています。

今回のような薄板でボックス形状の物を作る場合、一番肝心なのが、面と面をピシーーっと合わせることです。溶接の腕もそうですが、それ以前にこれがダメだと、誰がやっても上手くいきません。それぐらい超重要です。

また今回の場合、板を組み合わせて箱にするため、平行や直角には猶更気を遣わないと後でより面倒なことになってしまいます。

板を固定

 

 

 

 

試してみたところ、思ったより普通に溶接できました。タングステンは母材に極力近づけるのがコツです。

テスト

 

 

 

 

うまくいった箇所でこんな感じでした。

通常のTIG溶接と違い、アークが発生するのはほんの一瞬(これは0.1秒ぐらいに設定)ですので、溶接焼けが少ないのにご注目ください。

ステンレス溶接

 

 

 

撮られていたのに、珍しく上手くいきました(笑)

 

 

 

蓋になる部分です。

L字型の金具は作るつもりだったんですが、たまたま丁度良さそうな物が数百円でありましたので、こちらは既製品になります。

ステー溶接

 

 

 

 

単なるフタですので点付けだけでも大丈夫だとは思いますが、念のため&テストついでにこの部分を溶接することに。

隙間が広い

 

 

 

 

隙間が空いていたので、溶接棒を置きっぱなしにして、条件を変えてテスト溶接してみます。

金具板厚:0.5mm、下の平板:1.0mm、溶接棒径:φ0.6

溶接棒を置いた

 

 

 

条件①:80ms/1Hz

とりあえず試しに溶接棒無しの設定のままやってみましたが、若干弱い感じですね。棒がプールに溶け込まずダマになり、ちょっと戻っては進みを繰り返したので、若干デコボコしています。

溶接棒を置いて溶接

 

 

 

 

条件②:120ms/3Hz

今度はちょっと強すぎで、かなり焼き入っちゃってますね。

周波数を上げたら溶接のスピードも上がるので、その辺は良い感じでした。

溶接テスト1

 

 

 

条件③:100ms/2Hz

うーん、ちょっと弱かったか…?焼けは少なくなりました。

溶接テスト2

 

 

 

 

条件③:90ms/3Hz

アーク発生時間短めの周波数速めにセット、今までで一番うまくいきました!

周波数を速めるとインターバルが短くなるので、入熱は増える傾向にあるようですが、焼け具合も程よい?感じで、せっかちな自分にはこれぐらいが丁度良かったです。

溶接テスト3

 

 

 

 

 

フタ部分が完成しました。

板厚1mmなんですが、殆ど歪んでいないのにご注目。

歪が少ない

 

 

 

 

 

焼け取り機能も付いていますので、試しにやってみました。

焼け取り

 

 

 

 

 

焼け取り前

まぁ焼けといっても少ない方だとは思いますが、茶色く変色している箇所がそれです。

焼け取り前

 

 

 

 

焼け取り後

ビードも含めキレイになりました。

焼け取り後

 

 

 

 

続いてビードを削って溶接した痕跡を消してみます。

120番で削ったところ

ビード削り1

 

 

 

 

 

スコッチ(緑)

ビード削り2

 

 

 

 

ビードだけでは分かりずらかったので、面でもやってみました。

左:無施工 中央:スコッチ 右:バフ(白棒)

研磨具合

 

 

 

 

からのピカールで仕上げです。ビードは完全に消せました。

ビードが消えました

 

 

 

 

磨いた面にピントを合わせるとこんな感じです。

手で触るとすぐ指紋が…

ピント調整して鏡面

 

 

 

 

というわけで完成しました。デジタル表示の四角穴をあけ忘れていたので、若干グラインダー痕が残ってしまいましたが。。。全体的には無機質でいい感じです(´∀`*)ウフフ

コントロールボックス

 

 

 

WT-MTIG250は近日発売予定となっております。

お問い合わせなどありましたら、お気軽にどうぞ。

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