- おすすめのアーク溶接機が知りたい
- アーク溶接機の選び方を知りたい
- 100V仕様と200V仕様の違いは?
アーク溶接機は種類がたくさんあって、ネットで調べても価格は様々で数千円から
数十万円まであり、正直何を選んでいいかわかりにくいと思います。
そこでアーク溶接機とはそもそも何か、や大事な使用率、100V・200Vでの違い
等を説明していきます。
アーク溶接機とは
溶接機にもいろんな種類がありますが、アーク溶接機は最も一般的な溶接機で、
よく外の工事現場等でバチバチ溶接をしているのは大抵アーク溶接です。
軟鋼(鉄)の溶接でよく使われ、被覆アーク溶接や電気溶接とも言われます。
溶接機に2本のケーブルを接続(+側にホルダ、-側にアース)し、ホルダに
溶接棒を挟んで母材(溶接するもの)に溶接棒の先端を接触させます。
そうするとアークが発生し、母材、溶接棒が溶けだし、一体化します。
溶接機の中でも一番シンプルで価格も安いので多く使われており、
ホームセンター等でも売られています。
アーク溶接機の選び方
溶接材質と厚み
溶接したい金属の厚みに適したアーク溶接機を選びましょう。
基本的にはアーク溶接機は軟鋼(鉄)の溶接に使用します。
ステンレス用のアーク溶接棒等もありますが、申し訳程度でキレイに溶接できません。
基本、ステンレスはTIG溶接機を使用します。
溶接できる厚みについてですが、アーク溶接機によって最大出力(電流)があり、
それによって何ミリの溶接棒が使用できて、厚み何ミリ程度まで溶接可能か等が決まります。
出力電流(A) | 50前後 | 70前後 | 120前後 | 170前後 |
溶接棒(mm) | Φ2.0 | Φ2.5 | Φ3.2 | Φ4.0 |
厚み(mm) | 1.6~3.2 | 2~4 | 3~6 | 6~9 |
100V?200V?
アーク溶接機には100Vタイプ、200Vタイプがありますが、結論から申しますと
どちらでも使用できる100V/200V兼用タイプがベストです。
100V、200Vの違いは出力ですが、下記のようになります。
- 100V・・・溶接棒がΦ2.0~2.5迄、溶接できる厚みが約3mm程度まで
- 200V・・・溶接棒がΦ4.0迄、溶接できる厚みが約9mm程度まで
※200Vにも単相200V、三相200Vがあります。工場等、事業で使う場合には三相200Vが多いです。
直流?交流?
アーク溶接機には直流タイプと交流タイプがあります。
- 交流式・・・古いタイプのアーク溶接機に多いです。特徴としては大きい、重い、使用率が低い。等デメリットが多いですが、メリットは価格が安いのと作りがシンプルなので壊れにくいところです。
- 直流式・・・交流の電気を溶接機内部で直流に変換します。インバーターが内蔵されている為、小型・軽量です。使用率も比較的高くアークも安定しています。
電撃防止装置とは
アーク溶接機は他の溶接機と違い、主電源をONにすると常時通電状態になります。
ですので取扱いには注意が必要です。
アーク溶接機の仕様に”無負荷電圧”というのがありますが、これは電源はONにしているが
溶接はしていない状態(負荷がかかっていない状態)の電圧です。
この無負荷電圧が特に交流式の場合は危険ということで交流式のアーク溶接機には
無負荷電圧を低くする電撃防止装置が必要とされています。
使用率とは
使用率とは溶接機の連続使用がどれくらいまで大丈夫なのか、という指標です。
例えば使用率40%であれば、10分間のうち、連続使用は4分まで、6分は休憩を挟んで下さいということになります。
家庭用におすすめの100Vアーク溶接機
家庭でも使える100V200V兼用アーク溶接機を5つご紹介いたします。
育良精機 溶接名人 単相 100V/200V兼用 インバーター直流アーク溶接機
販売価格 | 140,000円(税込) |
定格入力電圧 | 200V(100V) |
出力 | 20A~160A(10A~80A) |
定格使用率 | 30%(100%) |
定格無負荷電圧 | 23V |
定格入力 | 8kVA/5.5kW(2.5kVA/2kW) |
外径寸法 | W155×L370×H300mm |
質量 | 9.5kg |
引用元:http://www.ikuratools.com/w_LY.html
日動工業 100V/200V兼用 インバーター直流溶接機
販売価格 | 128,000円(税込) |
定格入力電圧 | 200V(100V) |
最大出力 | 200A(100A) |
定格使用率 | 50% |
定格無負荷電圧 | 100V:電防入9V/電防切105V
200V:電防入9V/電防切76V |
定格入力 | 100V:2.6KW 200V:5.6KW |
外径寸法 | W148✕D403✕H232mm |
質量 | 7.6kg |
引用元:https://www.nichido-ind.co.jp/products/sku/1471/
WT-ARC4.0S 100V/200V兼用インバータ直流アーク溶接機
100V/200V兼用、小型のアーク溶接機
各溶接棒サイズで電流がプログラムされており、電流設定が不要
電撃防止、ホットスタート機能搭載!
3年保証付。
ホットスタート機能によりアークスタートがスムーズになります。
販売価格 | 53,000円(税込)モニター割引有り |
定格入力電圧 | 200V(100V) |
出力電流 | 30~200A(30~110A) |
定格使用率 | 30~60% |
定格無負荷電圧 | 電防入11.8V / 電防切76V |
消費電力 | 100V:4KW 200V:7KW |
外径寸法 | W160✕D320✕H300mm |
質量 | 5.6kg |
引用元: https://www.weldtool.jp/products/detail.php?product_id=208
スズキッド 100V/200V兼用直流インバータ溶接機 アイマックス120
販売価格 | 32,218円(税込) |
定格入力電圧 | 200V(100V) |
出力電流 | 30~120A(30~60A) |
定格使用率 | 35% |
定格無負荷電圧 | |
定格入力 | 6.4KVA |
外径寸法 | W150✕D347✕H268mm |
質量 | 7.0kg |
引用元:https://suzukid.co.jp/welder/arc-welder/sim-120/
事業用におすすめの200Vアーク溶接機
仕事でしっかりと溶接したい事業者の方向けにおすすめの200Vアーク溶接をご紹介します。
育良 直流インバーターアーク溶接機”ライトアーク”
販売価格 | 198,000円 |
定格入力電圧 | 単相200V/三相200V/三相440V |
出力電流 | 180/180/300A |
定格使用率 | 60% |
定格無負荷電圧 | |
定格入力 | 7.2/6.3/14.5kVA |
外径寸法 | W230✕D505✕H405mm |
質量 | 13kg |
引用元: http://www.ikuratools.com/w_LS.html
日動工業 BM2-160DA デジタルインバーター直流溶接機(単相200V専用)BMウェルダー160
販売価格 | 82,500円 |
定格入力電圧 | 単相200V |
出力電流 | 160A |
定格使用率 | 50% |
定格無負荷電圧 | |
定格入力 | 6.6KVA |
外径寸法 | W125✕D330✕H196mm |
質量 | 5.2kg |
引用元: https://www.nichido-ind.co.jp/products/sku/1413/
マイト 直流アーク溶接機 MA-200DF
販売価格 | 55,780円(税込) |
定格入力電圧(入力電流) | 単相200V(51A) |
出力電流 | 200A |
定格使用率 | 60% |
定格無負荷電圧 | 63V(電撃防止機能:20V以下) |
定格入力 | 10.2kVA(7.6kW) |
外径寸法 | W135✕D375✕H250mm |
質量 | 6.2kg |
引用元: http://www.might-jp.com/might/?product=ma-200df
WT-ARC4.0S 100V/200V兼用インバータ直流アーク溶接機
100V/200V兼用、小型のアーク溶接機
各溶接棒サイズで電流がプログラムされており、電流設定が不要
電撃防止、ホットスタート機能搭載!
3年保証付。
販売価格 | 53,000円(税込)モニター割引有り |
定格入力電圧 | 200V(100V) |
出力電流 | 30~200A(30~110A) |
定格使用率 | 30~60% |
定格無負荷電圧 | 電防入11.8V / 電防切76V |
消費電力 | 100V:4KW 200V:7KW |
外径寸法 | W160✕D320✕H300mm |
質量 | 5.6kg |
引用元: https://www.weldtool.jp/products/detail.php?product_id=208
用途に合わせたアーク溶接機を選ぼう
以上、アーク溶接機についていろいろ説明してきましたが、
購入の際には下記の点に注意していただければと思います。
- 価格
- 最大出力(板厚何ミリ程度まで溶接できるか)
- 100V/200V どちらを使うか
- 使用率
- 重量
- 保証
とくに、購入後の保証や、不具合が発生した際に修理対応が可能か等も確認しましょう。
価格や仕様等に納得して購入したが、故障や不具合が発生した際にどこに連絡すればいいか
わからない、なんてことならないようにしましょう。