こんにちは。
以前弊社の溶接機を購入いただいたお客様(溶接の講師をするレベルの方)の所に7月の頭にお邪魔しまして、「ローリングTIG溶接」なるものを見せていただきました。
↓お客様にやってもらったローリングのビードです。キレイですよね。
ちなみに溶接機は弊社で販売しているWT-TIG200を使用しています。
ローリングで溶接するやり方は、職業訓練にて恩師に教わったことはあるものの、全くと言っていいほど実際にローリングで溶接したことは無かったため、ここでお見せできるレベルになるまでには練習が必要でした。
という訳で、ローリングにてTIG溶接を行うまでの練習過程を交えつつ、最後に動画にてご紹介させていただきたいと思います。
1枚目
とりあえず試しにやってみましたが、酷い出来栄えです…
至る所が酸化して黒くなってしまっており、幅もまばらな感じです。
2枚目
電流値などを細かく調整し、ローリングの動きにも多少は慣れてきて、ちょっとはビードの幅が安定してきてはいるような…
こんな感じでしばらく練習を重ねて、集中して行った渾身のローリングがこちら
まずは突き合わせナメ付け
動画はこちら。
今回はローリングでトーチを振りながら溶接していくので、ずっとトーチスイッチを握っておかなくてもいいように、4Tで自己保持機能を使いました。
その辺りの簡単な機能説明も兼ねています。
まだローリング覚えたてのペーペーですので、動画を見てみると、若干クネクネ具合が足りない感じもします。
また、プロの方にやってもらった物(記事先頭の写真)と比べ、溶接ビードがキレイな黄金色ではなく、青く酸化しちゃっています。進むのが遅かったのかな…
溶接ビードをブラシで軽く磨いてみます。ちなみに弊社のTIG溶接機本体にはセット内容の中にステンレスブラシも含まれています。
ブラシで擦っただけでも思いのほか溶接焼けが落ちて、ステンレスらしい光沢が出ていました。
続いて隅肉溶接になります。
こちらは溶接棒を入れており、動画はありません。
溶接が終わったあとのビードを、こちらのバフで焼け取りします。
バフを使った焼け取りに関しては、以前弊社スタッフが記事にしているものがありますので、そちらをごらんください。
・ステンレスの溶接焼けの除去方法(クリックで記事に飛びます)
上記バフで磨いた結果、ピカピカになりました。
トーチは右から左に送っているのですが、途中から集中力が無くなって、後半はビードが一定ではなくなってしまっています。
隅肉では溶接棒も入れるため、トーチの動きに加えて棒入れもタイミング良く同調できないと、ビードも一定にならない感じです。
ナメ付けに比べて難しかったです。
今回のTIG溶接は全てWT-TIG200miniで行っています。
小さいですが、溶接は全く問題なくできますので、持ち運びには最適です。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116