こんにちは!テスト要員古賀です。
お電話にてタイトルのお問い合わせを頂きましたので、サンプルを送ってもらい実際に試してみました。
マジックでマーキングされている箇所を埋めたいとのことです。
材質に適した溶接棒も支給して頂きました。
上手じゃないんですが、こんな感じで溶接しました。
材質をネットで調べたところ、熱が加わりすぎると悪影響がありそうでしたので、マイクロTIGモードで作業しました。
この箇所は溶接棒Φ1.6で丁度良かったです。
角は2層で肉盛りしました。
1層目でやった熱が残っていたので、酸化して黒くなってしまいました。。
溶接した箇所をできるだけ平らになるように、グラインダーで削りました。
ここは削り易いところでしたので良かったんですが
この角はグラインダーだけではキレイに角が立ちそうになかったので、リューターも使いました。
溶接棒を溶かしつつ母材と一体化させるためにはある程度電流を上げる必要があります。細かい箇所の場合はギリギリまで電流を上げて作業するとビード幅が大きくなってしまい、その後の削り作業が大変になります。
溶接棒が細いと、電流を下げてよりピンポイントで盛れますので、削り作業が楽になります。
左が肉盛りした部分で、右がリューターで削った部分です。
支給頂いた溶接棒はφ1.6でしたが、この場所ではφ1.0~1.2程度の溶接棒があれば、盛り具合が少なめで溶接できるかと感じました。
今回の内容の場合、溶接よりもその後の研磨作業の方が精密で難しく感じました。
リューターの刃と砥石はこれらを使いました。
以上、鋳物の補修溶接になります。
溶接棒が母材に適した物であれば、ちゃんと溶接できました。