2023年02月17日
こんにちは。
溜まっていたデモ記事その③ですが、とうとう来てしまいましたヘリコプター!!貴重な写真掲載の許可をいただき、ありがとうございます!!
TIG溶接機の場合、カーショップさんや工場の保全課さん、船のメンテナンス会社さん、食品関係の会社さん、工業高校さんetc…と一通りデモにお伺いしてきましたが、今回は航空機のメンテナンス会社さんからデモのお問い合わせを頂き、お伺いしてきました。
航空機だけあって、使う工具で非常に特殊な物があり、また国内で手に入らない物もあったりするそうです。
そうなると時間もかかるし、ちょっとした工具なら自分たちで作った方が手っ取り早いのでは??といった感じでTIG溶接機を検討されているとのこと。
クルマの治具なんかでも、これっきりしか出番が無いようなSSTだと作った方が早いってこと結構あるんです。
それにそういった特殊工具って、数多く売れるものじゃないんで、大抵高価です。
(写真は自前のハブベアリングインナーレース取り外し治具)
また、例えばボルトを折ってしまった時なんかでも、まともに取ろうとしたらエキストラクターとか使おうとするじゃないですか?でも大抵失敗するんですよね(苦笑)
その折れたボルトって、折れるほどトルクをかけて締めこんでいるor折れるほどトルクをかけても外れなかった…という過程が容易に想像できるわけで、それを外すのって至難の業です。
しかし、溶接できる状況の箇所であれば、大半が取り外せます。
というより、下穴空けてエキストラクターよりは溶接した方が早いです。
さてさて、、、テンション高めにつき、前回以上に前置きが長くなってしまいましたが、使用方法を一通りご説明後、実際に使って頂きました。
TIG溶接は初めてとのことでしたが、私が試しに溶接しているのをよく観察されており、体勢も決まっています。
WT-TIG200Sのオートモード、アルミ2mmに設定して実践。
初めてのアルミTIG溶接で、溶接棒も同時進行で入れたのに上手い!
溶接面越しに見ていましたが、ちゃんと溶けたプールに溶接棒を入れておられました。さすがヘリコプターの整備士さんですね!
他の隊員さんにも試していただきました。
アルミ溶接をメインに考えられているとのことで、溶接棒有りの左右の手を使う、難易度が高い溶接でした。
難しい~と仰られてましたが、感覚は既に掴んでおられる感じでした。
そして溶接デモの後、ヘリコプターの案内タイム(笑)へ。。激熱のリアル格納庫キタ――(゚∀゚)――!!
ちょっと大きさが伝わりにくいんですが、プロペラ部分で10Mはゆうに超えるであろう大きさでした。迫力があります。
マフラー??排気管です。太いっっ
エンジンは600馬力*2基で、万が一1基が壊れても、緊急時には1基でも1000馬力まで出して滞空可能とのことでした。しかし帰ってきたらOH必須だそうです。
横から見た感じの発色具合からしてチタン製でしょうか。耐熱温度も高い素材ですし、強度もあって薄く軽量に作れるはずです。
ヘリコプターを所定の位置まで動かす牽引車??自社でラッピングされているとのこと。
ちなみに、ヘリコプターを押そうと思えば人間数人でも動かせるみたいです。
ふと気になったテールローター。羽のピッチがバラバラなのが気になって聞いてみました。
何でもピッチが等間隔だと、耳障りな高周波が発生する原因となるので、敢えてピッチを不等間隔にしているそうです。
なななるほどぉぉぉーーーこういう理屈、大好物です(笑)
溶接機は御社から買います!と仰っていただき、後日発注頂きました。ありがとうございました!
ありがたいことに、デモに行ったら大半のお客様から発注いただいています。
もちろん来てもらってるから…といった気持ちの問題もあるとは思いますが、溶接機自体が使えなかったら何十万もする機械を買う訳ないですよね?
特にWT-TIG200Sは個人的にも使いやすくてオススメのTIG溶接機です。
より大きな物(板厚10mm等)を溶接される場合は、水冷トーチのWT-TIG320Sもご検討ください。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。