2018年09月05日
こんにちは。弊社では数か月前からテスト溶接を行っているのですが
アルミ溶接用の半自動溶接機を販売開始しました。(鉄も溶接できます)
<厚み9mmのアルミ溶接動画>
パルスミグ溶接なので通常の半自動溶接とは音が違います。
通常、アルミの溶接と言えばTIG溶接が一般的です。
半自動溶接機でもアルゴンガスを接続してできないことはないのですが、
鉄の溶接と比べて、不具合が起きやすく、電流・電圧の調整もシビアで時間がかかります。
また、アルミのワイヤーは柔らかいので(溶接中にうまく溶け込まず、)ワイヤーが母材をたたいたり、チップの先端で詰まったりすると送給ローラー付近でワイヤーが折れてはみ出してしまいます。
これが何回も続くともうやってられません(笑)
WT-MIG225ALではそのような不具合が起こりにくく、板厚ごとの電流設定もとても簡単です。
また、アーク長の調整ができ、それによってスプレー移行溶接が可能となり、スパッターの少ない
溶接ができるようになります。(アルミのみ)
アルミの溶接でも、溶接個所が多い場合や溶接する距離が長い場合はTIG溶接だと大変ですが
当溶接機ですと効率よく溶接できます。TIG溶接が苦手な方にもオススメです。
下の動画で簡単な使い方も確認できます。
<厚み5mmのアルミ溶接動画>
パルスミグ溶接独特の音ですがお腹が弱い私にとっては若干お腹を下しそうな音です(笑)
<仕様>
電源:単相200V(最大入力電流28A)
溶接対モード:パルスミグ/Co2/MMA(被覆アーク)
定格入力:6.2KVA
出力電流:20~225A
使用率:60%
溶接ワイヤー:アルミ(Φ1.0/1.2)鉄・ステンレス(Φ0.8/1.0)
溶接可能板厚:アルミ(約1~10mm) 鉄(約1~7mm)
本体重量:24kg
電源コード:5M
以下追記(2019年6月26日)
WT-MIG225ALスプールガン仕様を販売します!
パルスミグ溶接機WT-MIG225ALですが、TIG溶接機よりも簡単にアルミ溶接ができると好評をおいただいております。
しかし、課題(デメリット)もあり、それがMIGトーチが短い(2.5M)ことでした。
確かにこれでは作業範囲がかなり限定されてしまいます。(実際にそれが原因で購入をあきらめる方もいらっしゃいました。。)
そこで今回、スプールガン仕様のWT-MIG225ALを7月中に販売開始致します。
このスプールガンは長さが10Mあり、作業範囲が格段に広がります。
また、以下のようなメリットがあります。
◎ワイヤーを手元にセットするので曲げた状態でも気にせず溶接ができる。
通常のトーチですとケーブルの中をワイヤーが通るので急な角度で曲げるとワイヤー送りに支障が出て溶接もうまくいかないのでケーブルの取り回しに気を使いながら溶接する必要ありますが、それを全く気にせず、溶接作業に集中できます。
◎ワイヤーのセット(取付)が楽。
通常のトーチですとワイヤーをセットする際、ケーブル内にワイヤーを2.5M送って、という作業ですが、スプールガンの場合、手元にワイヤーをセットするので10cmほどワイヤーを送って先端のチップ等を取り付ければセット完了です。その容量で取り外し、交換も楽です。
◎コンタクトチップやノズルが汎用品。
スプールガンのコンタクトチップ、ノズルは汎用品なのでホームセンター等でも購入できます。
もちろん弊社でも販売しており、常に在庫があります。
WT-MIG225ALスプールガン仕様には切り替えスイッチが付いており、従来のMIGトーチ、スプールガンの両方が使えます。
スプールガンではアルミ(Φ1.0 0.5kg)、軟鋼(Φ0.6/Φ0.8 1kg)のワイヤーが使用でき、アルミで厚み1~8mm程度、軟鋼で0.6~5mm程度の溶接が可能です。
<WT-MIG225ALスプールガン仕様 セット内容・価格>
価格:288,000円(税込み)
標準セットに加えて下記のワイヤー等が付属します。
・スプールガン(10M)、アースケーブルは5M(10M/+4,000円)
・アルミワイヤー(Φ1.0/0.5kg)×2
・軟鋼用ワイヤー(Φ0.8/1kg)×1
・コンタクトチップΦ1.0×15、Φ0.8×10
・ノズル×3、チップボディ×2
弊社で数か月テストしておりましたが、断然スプールガンの方が作業しやすく、オススメです!
他、不明な点等ございましたら連絡下さい。