2023年10月20日
こんにちは、
今回、バイク屋さんのお客様は、「作業する場所に電源200Vが入ってないので、家庭の電源
100Vでアルミの溶接がどこまで出来るのか?」とのことで、デモを見たいと来店されました。
溶接機は最新式の<直流/交流 TIG溶接機 WT-TIG200K>。電源が100Vと200Vの兼用で、
こちらは、なんと!家庭の電源100Vでも交流でアルミ溶接ができるタイプです。
お客様は実際に溶接したいもの持参され、見るとBMWバイクのシリンダーヘッドカバーでした。
バイク乗りや好きな方は、すぐに分ると思いますが、バイクに乗っているとシリンダーヘッド
カバーを良く擦ってしまうそうです。
このBMWのカバーは、アルミ製(鋳物)なので擦ると、放熱フィンが欠けたりガリ傷みたいに
なってしまうそうです。
これ位の損傷で毎回交換していたら高くついてしまうので補修(肉盛溶接)して治したいそうす。
それでは、実際に電源100Vで溶接してみます。
先ずは、手は初めに放熱フィンが細かく欠けている箇所を肉盛溶接します。
この放熱フィンは、厚みが2mm位で薄いので溶接電流は弱めにし70Aでいきます。
そして大事なのは、交流周波数を80Hzに上げます。アークの集中性が良く成り、薄物の溶接が
容易になります。(この溶接機には、こんな優れた機能もあります!)
こんな感じで肉を盛ってみました。
あとは、上手く削って仕上げるそうです。
今度は、こちらの深く欠けてなくなってしまった部分を肉盛溶接します。
こちらは、一回で肉盛りできないので、数回に分けて多層盛りします。
交流周波数は80Hzまま変えませんが、溶接電流は最初は70Aから初めて一層溶接する毎に熱の入り
具合をみながら下げていきました。そうでないと溶け過ぎてしまい上手く肉が盛れません。
最後は、カバーの厚みがある箇所が幅広くエグレてしまってます。
電源100Vで(最大溶接電流:120A)で、溶接できるかお客様は知りたかったようです。
溶接電流を90Aに上げます。(肉厚が有るので、確り溶かすために電流を上げます)
交流周波数は60Hzに下げます。(幅広く熱を確り入れたいので、アークを広げます)
難なく溶接できました! 😀
お客様は、電源100Vでここまで溶接できたのをみて十分納得され、ご購入いただきました。
ありがとうございます。
この度は、直流/交流TIG溶接機 WT-TIG200Kをご購入頂き誠にありがとうございました。
また、撮影にご協力頂きありがとうございました。<(_ _)>
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。