2021年06月09日
こんにちは、関東営業所の磯部です。
TIG溶接機を納品した帰り道に丁度、プラズマ切断機の購入を検討されている工場さんが
あったので、立ち寄ってデモをしました。
金属リサイクル事業を行っている工場さんです。
工場に入ると廃棄されたモーターや瞬間湯沸かし器などが山積みになってました。
話しを聞くとモーターのカバー(ハウジング)を外して中にある銅線を回収するそうです。
今はカバーを、はつりハンマーで一生懸命に割っているそうですが、モーターのカバーは
鉄やアルミなどの鋳物で出来ており、肉厚が厚く凄く硬いので割るのも一苦労です。
そのため数をこなすのは可成りの重労働ですし、作業時間も掛かり不効率です。
ガス切断機の導入も検討してますが、鉄のカバーは切断できますが、アルミは切断できず。
また、モーターの他にもステンレス製品など様々なものを切断したいとのことで、
プラズマ切断機しかなく導入したいとのこと。
しかし、お客様はプラズマ切断でどの程度切断できるのか判らず一度試して
見たかったそうです。
それでは、先ずは鋳鉄製のモーターカバーを切断します。
できるだけ肉厚の薄い箇所を確認し切断します。その方が早くて確実です。
しっかりアースを接続し、切断スタート。
ものの数秒で、見事に真っ二つに割れました!
続いて、ごっついアルミ鋳物製のモーターカバーです。
このカバーは放熱フィンがカバー全体あり複雑な形状をしているため、トーチの先端が
カバーの面に接触する箇所を探して切ります。
トーチの先端(チップ)が2mm程度以上離れると切れ味が悪く成ります。
その他、様々なモーターカバーも切断して試して貰いました。
お客様は見るまでは半信半疑でしたが、使い方が簡単で切断も早い、そして、アルミや
ステンレスも切断できる事に満足されました。
そして、導入に際して低価格なWT-60と高出力タイプのWT-100の2機種あるので、
どちらがこの作業に向いていてコスパが良いかを比較し説明しました。
WT-60でも切断能力は十分ですが、接触タイプなのでトーチ先端が切断物から離れてし
まうと止まってしまう。
モーターカバーや様々のものを楽に能率よく切断するためには、多少離れてもアークが
途切れず連続して切断できる非接触タイプのWT-100の方が便利でなので、こちらをお勧
めしました。
お客様も理解されWT-100の方が少し高価に成るが購入をしたいとの事で、
最後に消耗品の事や必要なエアーコンプレッサーについて説明しました。
撮影のご協力ありがとうございますした。
何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
今回使用した機種の詳細はこちらから
エアープラズマ切断機