2021年09月10日
こんにちは、関東営業所の磯部です。
以前、半自動溶接機<WT-MIG160>とプラズマ切断機<WT-100>をご購入いただいていた
お客様から溶接講習をして欲しいとご要望がありました。
お客様は、とある大学のデザイン学科で教員をされているそうです。(その為、溶接は未経験)
「デザイン学科で何を溶接するのでしょうか ???」と聞くと、何やら洋服を掛けるハンガーラッ
クは、教員や学生が自分達で造るそうです。パイプを切って、削って、くっ付けて(溶接)。
なるほど、溶接機って様々な分野で活躍するんですね。 😀
それでは講習の内容ですが、購入いただいた半自動溶接機はノンガスでも(シールドガスを
使わずに)溶接できるやつです。
通常、半自動やTIG溶接ではシールドガス(炭酸ガス又はアルゴンガス)を溶接部に流し外気
から保護しアーク放電(溶接)します。
ノンガス溶接(通称)は、ワイヤーの中にシールドガスの代わりになるフラックスが入っている
専用のワイヤーを使用する事でガスを使用せずに溶接できます。
(溶接機も対応してないと駄目ですが)
<詳細は、こちらをご覧下さい。>(クリックすると別ページに表示されます)
<ご参考にこちらの動画もご覧下さい。>
少し話がそれましたが、ノンガス溶接で良ければガスボンベを学校で用意しなくても良く
利便なので、ガス無しと有りで溶接の違いを比べて貰いました。
ハンガーラックに使用する材料に近い板厚2.3mmの角パイプを溶接してみました。
まずは、ノンガス溶接ですがワイヤー速度(電流)と電圧の設定を〔低⇒適正⇒高〕と、
変えて溶接を試してもらい練習しました。
(初めてなのにクネクネと曲がらず真っ直ぐに引けて、溶接ビード幅も揃ってます。上手い!)
続いて、ガス(シールド)溶接です。
こちらも設定を〔低⇒適正⇒高〕と変えて練習しました。
ノンガス溶接に比べて、あきらかにスパッタが少ないです。
やはり、ガス(シールド)溶接に比べてノンガス溶接は煙り(ヒュームガス)、スッパタが
多くスラグ(カス)が溶接ビードの表面に付着し除去しなければならない。
その為、学校的にも、そして学生さんが安心して楽に溶接ができるようにガスを使った溶接
が良いようです。
(ノンガス溶接の利点は、シールドガスが要らない為、屋外で風が強い場所(時)での作業や
ガスボンベの持運びも要らないため現場作業には凄く便利です。用途によって使い分けると良
いと思います。)
という事で、ガス有りで隅肉溶接を練習し、先生も納得がいく溶接ができるように成りました。
最後にプラズマ切断機も使用した事がないそうなので、使い方を説明し、実際にいろいろな
ものを切って試して貰いました。
「溶接機だけでなくプラズマ切断機も今まで触った事もなく、自分でゼロから必要なものを
用意して、組み立てて使うのは気が重かった。今日、講習を受けたお蔭で出来るようになり、
良かった!」と、言ってもらい有意義な講習になり良かったです。
また何かご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
弊社の溶接機をご購入いただくと丁寧な操作説明から溶接講習まで行いますので、
初心者でも安心してご使用いただけます。(弊社にご来店頂いた場合)
今回使用した機種の詳細はこちらよりご覧になれます。
(クリックすると別ページに表示されます)