2022年08月31日
こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。
オールステンレス製の厨房排気用グリスフィルターのメーカーさんから、
下記の様な相談のお問合せがありました。
「フィルターの外枠(ステンレス 厚み1.0mm)に認定ラベル(ステンレス 厚み0.4mm)を
スポット溶接で取付けいるが、洗浄・メンテナンスを繰り返すうちに外れてしまうものが有る。」
「そのため、再取付け(溶接)する時にフィルターが組み上がった状態では、スポット溶接
では挟めないので、フィルターをバラさなければならない」
「ならば、その対策として、TIG溶接の点付け溶接で対応が出来ないか?と、下請業者の溶接工
さんに打診してみたのですが、”TIG溶接では0.4mmのラベルが”溶け落ちて溶接できない!”
と断られてしまいました。」
そこで 💡 、
と、ご相談を頂き、
「マイクロTIG溶接機であれば大丈夫です、溶接できます! 😀 」と、即答しました。
これぞ、マイクロTIG溶接機の特徴を活かせ性能が発揮できる溶接です。
ミリ秒単位の瞬間的な溶接が可能なため、容易に極薄板の溶接ができます。
という事で、実際に溶接して試して(デモして)みる事に成りました。
それでは、デモの結果をご紹介します。
この板厚の違う(1.0mmと0.4mm)極薄板の溶接に適した条件を探すために、アーク発生
時間と溶接電流を変えながら結果を見てみます。
最初は、時間を50ms、電流を高めに設定し200Aで溶接してみました。
すると、ラベルが少し溶け過ぎてしまいました。
ここで、時間と電流の両方を変えてしまうと、後で判らなくなってしまうので、
時間(50ms)は固定して、電流だけを下げていって最適な条件を決めます。
いろいろと試してみると140Aが安定して確実に溶接できました。
溶接条件が決まったので、今度は実際に溶接作業を行う作業者の方に溶接してみてもらいます。
しかし、作業者の方は、溶接経験はゼロです。
そのため、最初から難易度が高いと、上手くいかなかった時に戸惑ってしまうため、
先に、もう少し厚目の0.8mmの板2枚を重ねて溶接に慣れてもらう事にしました。
画像の鉄板が照明で反射して光っていますが…
これは、マイクロTIG専用の遮光面(標準付属品)にLEDスポットライトが付いているためです。
マイクロTIG溶接は、繊細な溶接です。ピンポイントで溶接部をしっかりと狙い、タングステンの
先端と母材間を極力近づけて(1mm以下位)溶接するため、よく見えるようにライトで照らします
。(溶接時には、ライトが消えます)
また、一般的な自動遮光面では、マイクロTIG溶接の一瞬のアーク光に追従して反応できないため、
有線でトーチスイッチに連動するように成っています。
練習した結果ですが、狙い(合せ目の中心線)さえズレなければ上手く溶接できているのが
判ります。
それでは、慣れてもらった処で実際のラベル0.4mmを0.8mmの板に溶接してみます。
だいぶ慣れてきて、安定して確実に溶接できる様に成りました。
では、最後に実際のステンレス枠にラベルを溶接してみます。
完璧な溶接ができました! いい感じですね 😀
溶接未経験でしたが、たった30分位の練習で、ここまで出来てしまいました。 😯
これは、ミリ秒単位で溶接ができる”マイクロTIG溶接機だからこそ出来る技です!”
ミリ秒単位の溶接は、人間業では不可能です。
下請業者の溶接工さんが、”出来ないと断る”のも無理がないと思います。
お客様も納得し、満足していただき、「この後、設置場所の確保と作業環境を整えたら
注文します。」と、即答を頂きました。
この度は、弊社の溶接機をご検討頂き、そして、ご注文頂き誠にありがとうございました。
また、撮影にご協力頂きありがとうございました。<(_ _)>
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
【 弊社溶接機のご購入の検討に際まして、福岡本店、関東営業所に実機がありますのでお試しいただけます。また、お近くでしたらデモにお伺いします。お気軽にご連絡ください♪ 】
溶接機・切断機のことならWELDTOOLにご相談ください!
ご不明な点がありましたら、
お気軽にお問い合わせ下さい。