2021年11月05日
こんにちは、関東営業所の磯部です。
今回はステンレス加工(キッチン、厨房)会社さんからステンレスの薄板の溶接を
<マイクロTIG溶接機>で試したいとご要望があり溶接のデモを行いましたのでご紹介します。
ものは厨房機器に使用する何か(棚?)だと思われます。<板:厚1.5mm/補強材:3.0mm>
板をプレスし補強を溶接してから仕上げ、1,000枚くらい製作するそうです。
大変な作業ですね。(^^;)
そこで、プレスされた部分に補強を何箇所か点付けで溶接して着けるのですが、この溶接が
コレがなかなかシビアな要求があるようです。
お客様が事前にご使用の溶接機で何箇所か溶接を試してました。(バラツキが有りますが)
一箇所を見ると、溶け込みは良いのですが焼け(酸化)が多く、仕上げでの時に焼け取り作業
が大変になってしまうそうです。<NGです!>
又、別の箇所を見ると、まあまあ良い感じに溶接されており、聞くと溶接した裏側を見ると
焼跡の範囲が大きいだけでなく、薄っすらと歪んでいるみたいです。
<これでもNGです> (-_-。)
実際に使用する時には、この面が表側になり歪んでいると目に付いてしまうため、
仕上げで磨いて歪みを落とさなければならなず、極力歪みが出ないようにしたいそうです。
最高の品質を追求する我が日本の″ものづくり″は大変ですね!(◎_◎;)
と言う訳で、前置きが長く成りましたが、ここでマイクロTIG溶接機の出番です!
マイクロTIGは、こんな溶接作業には打ってつけの最適な溶接機です。
安心して溶接できます。お任せください!
それでは、マイクロTIGで溶接してみます。
思った通り一発目から上手くいきました。 ″焼け無し″、″歪み無し″、お見事!
溶接条件は、<溶接電流:200A/アーク発生時間:100ms>です。
これは作業者のテクニックや経験ではなくマイクロTIG溶接機の性能です。
熟年工さんなら、これを長年の経験の積み重ねで確実にこなせると思うのですが、そうで
ないと人の″カン″(感覚)で溶接するのでは、どうしてもバラついてしまいます。
これをマイクロTIGでは、高い溶接電流でアーク発生時間を短く設定する事で、瞬間的に
溶かすため溶け込みが深過ぎず薄板でも裏側への熱影響が抑えられます。
それでは、実際にお客様に体感して貰います。
経験を問わず誰が溶接しても安心して確実でバラツキがなく同じ品質で溶接できます!
また、付属のマイクロTIGトーチは、この様な細かな溶接作業に適した小型の軽量で、
そして、首の部分がフレキシブルでくねくね曲がるので狭いところで溶接する時に便利です。
(標準のTIGトーチも使用できます。)
さすがは、マイクロTIG溶接機です。こんなお客様の難題を解決できました。
勿論、お客様はこの溶接結果に大満足され即決で購入して頂き、即お持ち帰り頂きました。
ありがとうございます。
また何か溶接で困った点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
弊社溶接機のご購入の検討に際まして、このような溶接のデモも行います。
ご要望がございましたら、弊社にご来店頂くか溶接サンプルを送って頂く、
又は、近郊であればデモにお伺いいたしますので、何なりとお問合せ下さい。
今回使用した機種の詳細はこちらよりご覧になれます。
(クリックすると別ページに表示されます)