溶接講習レポート【学生フォーミュラのレース車両製作の為、アルミタンクを溶接できるようにしたい】 / ウエルドツール【溶接機専門店】

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溶接講習レポート【学生フォーミュラのレース車両製作の為、アルミタンクを溶接できるようにしたい】

2022年04月14日

 

こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。

 

今回は、大学生さん2名の方(男性1名と女性1名)にTIG溶接でアルミ溶接の講習を行いました。

「学生フォーミュラー日本大会」に向けてレース車両を設計・製作しているそうです。

 

FormulaTMU

 

. ← (ご興味のある方はご覧下さい)

. ※クリックするとページへ移動します。

 

 

その中で今回は、「アルミタンクにステーを溶接したいが、アルミ溶接の基礎が判らず

手古摺っている。(鉄の溶接は経験有り)」と、受講のご要望をいただきました。

.                       (撮影のご協力ありがとうございました)

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学生さんに講習するのは初めてで、なんか先生みたいな教え方をしないといけないのかと

思うと、こちらの方が緊張してしまいます。(笑)

 

それでは、<STEP 1>です。

いつもながら最初は、右手(利き手)の溶接トーチの送りを練習します。

①アーク長を維持しながら適正な大きさの溶融プールをつくる

②溶融プールの幅を揃えながら前に伸ばして真直ぐ進める

 

<↓↓↓ 実際に溶接している動画です。ご覧下さい>

 

右手トーチの送りが安定しているのが良く分かると思います。

一人は右手の片手で、他方は左手で右手を軽くサポートしてますね。

 

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鉄の溶接経験はあるので、2~3本溶接ビードを引いただけで直ぐに上手くできました。

 

続いて<STEP 2>です。

③溶融プールの端に溶接棒を適量入れる(棒の先端を溶融プールにチョンと浸ける)

ここは棒を入れたら一旦、溶接を止めます。これを繰返し練習し、棒を入れて抜く(適量)

タイミングを覚えてもらいます。

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これまた、一人が一本(10~20個)ずつ練習したら、もう要領を掴んだようです。

 

では、<STEP 3> アークを切らずに連続で棒を入れていきます。

④溶融プールの形成と溶接棒入れを一定のリズムで繰返し前に進める

 

<↓↓↓ 実際に溶接している動画です。ご覧下さい>

 

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二人が交代で練習してます。他の人が溶接している処を見る方がリラックスした状態で見れるので、

良い点、悪い点が判って理解し易いです。

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もう十分にアルミの溶け方に慣れたようです。

 

そして、<STEP 4>

実際に溶接したいもの(アルミタンクにステーを重ね溶接する)により近い溶接をしてみます。

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顔を溶接部に可成り近づけているのが分かりますが、やはり溶接は、溶融プールを良く見て観察

する事が一番大事だと思います。

あと、2枚の溶接ビードを比べると形状が違いますが、同じ物を同じ様に溶接しても其々の個性

が出ますので面白いですね 😀

 

最後に、大学で使用しているTIG溶接機の操作方法で、分からない機能が有るそうなので、

TIG溶接機の機能(知識)をいくつか説明しました。

その中で、パルス溶接を実際に溶接して見てもらいました。 ↓↓↓<動画をご覧下さい>

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.  箱やカバーの角継ぎ溶接

.(ナメ付け)などに便利な機能です。

 

 

 

 

 

 

短時間の講習でしたが、直ぐにアルミ溶接ができるようになり学生さんも自信がついたようです。

さすが、育ち盛りで習得が早いですね。 😆

後は、大学に帰って、もう一度練習してから本番のアルミタンクを溶接するそうです。

 

その後は、全てを完成させて9月には「学生フォーミュラ日本大会2022」が開催されるそうです。

皆さまが、力を出し切れるよう心から応援しています。

この度は、溶接講習にご参加いただきありがとうございました。

また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。

 

 

今回、講習に使用した機種の詳細はこちらよりご覧になれます。

<新機種> 水冷ユニット搭載インバータ直流/交流TIG溶接機 WT-TIG320S

※クリックすると商品ページへ移動します。

受講された学生さんからご感想を頂きました。

「大学で使用している溶接機では上手くアルミ溶接ができなかったが、これだと上手くいく?」

「液晶ディスプレイも判り易く、設定も材質と厚みを選択すればオートなので、簡単便利ですね!」