こんにちは。本日は栃木県小山市の会社様にダブルワイヤーフィールダーFL2000Ⅿの
ファイバーレーザー溶接機を納品いたしました。
このユーザー様は、ご注文頂く前に来店されデモを行いました。
その時にご要望頂いた溶接テスト・サンプルはSSの厚板6×9mmの溶接でした。
溶接テストする前にユーザー様には、「この厚みの場合は、溶接強度(脚長)と速度(能率)を
考えたら半自動溶接機の方が良いですよ」と説明しました。
しかし、ユーザー様は「強度より溶接歪みを抑えたい(精度が重要)」との事で
ファイバーレーザー溶接機で試したかったそうです。
<その時の動画です↓↓>
溶接テストの結果が良好だった様で、ご注文を頂きました。
それでは、納品・取扱説明時のご紹介いたします。
工場内の様子です。
整理整頓されている場内
大型のホッパーなどを製作される事が多いため、SSの厚物を溶接する事が多いそうですが、
2mm~3mmのSSやSUS、たまにアルミも溶接されるとの事で今回はFL2000Ⅿ、ダブルワイヤー
フィールダーを選んでいただきました。ダブルワイヤーフィールダーは二つのワイヤーを同時に
送る事ができるので、脚長やのど厚を出したい場合に適しています。
また上段AにSUSのワイヤー、下段BにSSのワイヤーをセットしますと、AB選択機能がついて
おりその都度使用するワイヤーを選択でき、ワイヤーを交換する手間が省けると多くのお客様
から好評をいただいております。もちろん、A&Bを選択すればダブルでワイヤーが送給され、
脚長を広く(余盛高く)できます。
ダブルワイヤーフィールダーの取り扱い説明。(半自動溶接機とワイヤーの取付は殆ど同じになります。)
ファイバーレーザー溶接機の取り扱い説明(皆さまから色々と質問いただきこちらも勉強になります。)
ワイヤー無しでの舐め付け溶接は慣れるまで、定規などあてものをしていただくとキレイに溶接できます。
ダブルワイヤーを入れての溶接です。(早くも二回目でワイヤーに押される感覚を掴んでおられました)
ワイヤーに押される感覚でそのまま走っていけば、平板も隅肉も簡単にキレイに殆ど歪まず溶接できます。
クリーニングモード(錆取り、塗装剝がし)
グラインダーで行うより素早くキレイにクリーニングできます。
(グラインダーが入らない狭いところは特に有効です)
皆さんクリーニングが一番驚かれており、とても良いと好評でした。
弊社ではファイバーレーザー溶接の場合のコツや、レーザー出力設定の考え方や安全面など、納品の際スタッフが必ずお伺いして説明させて頂きます。
正直、ネット販売で買って知識が無い状態で初めて、いきなり仕事として使えるレベルの溶接ができるかと言われれば、そうではありませんので。
用途さえ合っていれば、確実に元が取れる機械だと思っております。
購入頂く際はレーザーで溶接予定の母材(材質/板厚)をお知らせ頂き、必要な物品は初回一通り持って行きますので、お客様の方では200V電源、アルゴンガスをご準備頂ければOKです。
気になることはお気軽にお問い合わせください。