溶接講習レポート<半自動溶接> / ウエルドツール【溶接機専門店】

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溶接講習レポート<半自動溶接>

2021年06月25日

こんにちは、関東営業所の磯部です。

先週のTIG溶接講習につづきまして、今週、半自動溶接の講習を開催しましたのでご紹介します。

 

参加者は看板専門店を営んでいる方です。

「半自動溶接機は使ったことあるが、自己流なので正しい使い方を教えて欲しい」と、

のご要望でした。

自己流で溶接をされている方は、意外と多いのではないでしょうか?

自分も始めの頃は、見よう見まねの自己流でやっており、遠回りしていた頃がありましたが…

 

それでは、溶接講習のレポになりますが、

 

半自動溶接の講習

 

最初は鋼板に下向きで、溶接ビードを真直ぐに引く練習をしました。

多少の経験が有りますし、言うまでもなく技術者なので、すぐに真直ぐ引けるように

成りました。

鋼板を半自動溶接

 

 

しかし、どれくらいの溶け込み、ビード幅がよいのか見極め方が判らないので、絵に書いて

適正な(溶接)電流と(アーク)電圧の調整により、溶け込み方や溶接ビードの形状の違い

を説明しました。

半自動溶接の前進法と後退法  溶接電流、電圧と溶け込み

 

 

実際に電流を90A、100A、120Aと変えて溶け込み方やビード幅を確かめます。

半自動溶接で下向きビードオン

 

 

つづいて、隅肉溶接の練習です。

トーチの角度、突出し長さ(チップと母材間の距離)を確かめて、一定の速度を維持して

溶接します。

半自動溶接で隅肉溶接

隅肉溶接の練習

ストレート(真直ぐに進める)で慣れてきたので、ウィービング(のの字)も練習してみました。

 

 

さらに実践に向けて、立向き(下進)溶接にも挑戦してみました。

立向溶接 立向下進溶接

 

そして最後に、明日からでもすぐに溶接作業ができるように、持参していただいた看板の骨組み

になる角パイプの溶接を練習しました。

角パイプの厚みは2.3mmと薄いため、突合せる個所は穴が開かないように気を付けて溶接しま

した。すると真っ直ぐで、ビード幅も細く揃い難なく溶接ができました。しかも巧いですね。

今まで一生懸命に練習した成果ですね!

角パイプを半自動溶接 角パイプを半自動溶接

 

判らないことや疑問を感じたことは、なんでも質問されメモをとり、そして、繰り返し溶接し、

すごく熱心で時間も忘れて講習を受けられました。

実はこの後も引き続き、TIG溶接でアルミとステンレス溶接の講習も受けられましたので、

また次回、ご紹介したいと思います。

 

今回は、溶接講習にご参加いただきありがとうございました。

また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。

 

 

皆さま、奮ってのご参加をお待ちしております。

関東営業所にて溶接講習(初心者向け)を開催します!