2021年08月17日
こんにちは。WELDTOOLです。
金属の切断に最適なエアープラズマ切断機、金属を扱うプロの方からDIYまで幅広く
近年人気が出ています。
しかし、普段普通に生活をしていてもあまり耳にすることがなく、イメージとしては
難しい、高額、資格は必要なのか?といった疑問をもち、
なかなか手を出せない人も多くいらっしゃいます。
今回はそんな疑問を解消しつつ、切断機を選ぶ際のポイントなどを記述していきます。
ちょっとしたコツや、実際に切断機を使用している動画もございますので、
購入を検討されている方は参考にして頂ければと思います。
アーク(プラズマ)で金属を溶かし、高圧のエアーで吹き飛ばす機械の事です。
エアーコンプレッサーを使用することから、「エアープラズマ切断機」と呼びます。
ガス切断では切ることの出来ないアルミ、ステンレス、真鍮、銅、など電気が通る
金属であればほとんど切断することが出来ます。
また自分の好きな形に切断できるのもいいですね。
高速切断機やグラインダー、バンドソー等ではできない曲線の切断も楽にできます。
こちらのページでは各切断機(金属)の特徴等を記載しております。
(※クリックすると別ページに表示されます)
弊社のエアープラズマ切断機、本体に付属されているものは、
※写真はエアープラズマ切断機「WT-100S」の付属品です。
従って他にご自身で用意するものは電源とエアーコンプレッサーのみとなり
商品到着後すぐに使用する事が出来ます。
※WT-30Cはエアーコンプレッサー内蔵なので電源のみでOK!
ただ、切断の際には高温で火花が跳ね返ってくる事がありますので
皮手袋、保護メガネがあるとより良いですね。
エアーコンプレッサーの容量について・・・
吐出空気量約90L/分以上、タンク容量30L以上のものがおすすめです。
電源は100Vのコンプレッサーでも問題ありません。ただ、800W程度ではなく、
1500W程度はあったほうがいいです。
800W程度のものでも使用はできますが充填待ちの時間が多くなります。
また、エアーコンプレッサー内蔵型もありますが、そうなるとどうしてもコンプレッサーは
小型になりますので、あまり連続使用が出来ないと思われます。
【使用上の注意点】
先ほど軽く触れましたが、切断の際は高温で火花が跳ね返ってくる事があるので
周りに可燃性のものがないよう気を付けて下さい。
当然周りに人がいないのを確認して使用する事ですね。
また、ヒューム(粉じん)が舞う事がありますので防塵マスクの着用をお願い致します。
【資格は必要なのか?】
プラズマ切断のほかに金属を切断するメジャーなものはガス切断があります。
ガス切断は100mm近い分厚い金属を切断出来ますが、
主に可燃性ガスのアセチレンガスやプロパンガスを
使用するため、危険が伴い資格が必要となってきます。
それに対して、ガスを必要としないプラズマ切断に資格は不要です。
使用前に写真メインになりますが、セッティングの説明をします。
(エアープラズマ切断機WT-100Sを使用)
本体に付属のケーブルを接続します。一番右側はアースを差し込むコネクタとなり、
先端のアースクリップは作業台、または母材に直接挟んで下さい。
切断するものに錆びや塗装がある場合にアースをセットする箇所を
グラインダー等で削って通電させる必要があります。(切断箇所も同様に錆びを削ります)
エアーホースを付属のレギュレーターに接続します。
出荷時に圧力を5キロに設定しておりますのでご自身での調整は不要です。
以上でセッティングは完了ですね。早速切断していきます。
板厚3.5mm、マジックで線をひいた部分を切断していきます。
直線を走る場合はLアングル等を定規代わりにすると綺麗に切断が出来ます。
実際に切断しているところは動画をご覧下さい。
キレイな切断面です。若干切断面の上下にノロが付着していますが、
最終的にグラインダー等で仕上げれば問題ない程度です。
↓更に切断動画を見る場合はこちらからご覧ください↓
(※クリックすると別ページに表示されます)
★プラズマ切断機を選ぶ際のポイントとしては
この2点が重要になってきますね。
例えば平板7mmを切断するのであれば約10mm切断可能なものを
選択すると間違いないのですが、波打った板や加工してあるものですと、
キレイに切断出来ずに使用していてストレスを感じるかもしれません。
また厚み9mmあるH鋼でもボルト部分は板が重なってる事があるので、
余裕をもって十数ミリ切断出来るものが望ましいですね。
参考までに今までこういった職業の方がエアープラズマ切断機を購入しています。
建築業、解体業、工務店、運送業、バイクショップ、カーショップ、
廃棄物リサイクル業(スクラップ業者)、自動車整備、マリーンショップ(船関係)等
先ほどもお伝えしましたが、可燃性のガスを使用しない為、ガス切断と比較すると
安全で尚且つ操作が電流(パワー)の設定のみです。また使用方法さえ分かってれば
スキルを必要としない為、初心者の方でも扱いやすくなっております。
ただ、アーク=放電ですので長袖の作業着、保護メガネ、皮手袋の準備は忘れずに!
ガス溶接では鉄の切断しかできませんが、プラズマ切断なら通電する金属ならほぼ切断可能です。
また切断速度が速く、薄物ですとあっという間に切断ができて作業効率がアップします。
プラズマ切断機が初見のお客様の所にデモでお伺いすると、大体皆さま口を揃えて
「切断速度が格段に上がった!」とおっしゃられます。
レーザー切断並みとはいきませんが、角パイプLアングルなどを定規代わりに使う事で、
ガス切断機よりはキレイな切断面を得る事ができます。
また、直線だけでなく曲線の切断もでき、複雑かつ多様な製品形状にも対応できますので
様々な分野で活用されています。
ガスを必要としないのでランニングコスト面で差が出てきます。
電気代はガス代とくらべると無視していいレベルで、チップと電極の消耗度合も、
グラインダーの砥石と比べると、同じ物を切る場合で金額的に1/3程度で済む場合が多いようです。
ガス切断では100mm(鉄のみ)の金属も切断可能ですが、
プラズマ切断だと約5~40mm程度と限られてきます。
中にはそれ以上切断可能なものもありますが、機械自体大型になり、
初期費用もそれなりにかかると思われます。
プラズマ切断機は200Vの電源があればどこでも使用できますが、電源が近くにない屋外や100Vのみ
配電されている場所では使用出来ません。同様にエアーコンプレッサーも必ず必要になってきます。
とはいえ、プラズマ切断機はデメリットと比べ、たくさんのメリットがありオススメです。
切断部から出るスラグ、(ノロ、バリとも言ったりします)簡単にいうと溶解した金属屑を
処理する必要があります。
溶かした母材の量によってスラグの量は違い、板厚が厚くなるほど後処理が大変になってきます。
以上でエアープラズマ切断機がどういったものなのか解っていただけたと思います。
次項からはおすすめのプラズマ切断機を紹介致します。
<特徴>
<特徴>
<特徴>
トーチ先端にチップ、電極という消耗品があるのですが
切断方法(角度や速度)が悪いと直ぐにダメになり新しいものと交換になります。
先ずは切断の際のトーチの角度、スピードの説明です。
切断の時のトーチ操作の注意点は、
トーチを材料に対して垂直に保ち、一定のスピードで確実に火花が裏(下)に抜け
ているのを確認しながら送る。(送りは、押したり、横に引くのではなく、手前に
引いた方が楽に真直ぐに切れます。)
送りスピードは、
適切な送りスピードは、切断する母材の材質と板厚に対して、プラズマ切断機の
出力(切断電流)のバランスで決まります。
下の画像では火花がしっかり下に抜けスムーズに切断が出来てます。(〇良い例)
一方こちらは跳ね返ってきてキレイに切断が出来ていません。(×悪い例)
チップ、電極を長持ちさせるコツをこちらで更に詳しく説明してますのでご覧下さい。
(※クリックすると別ページに表示されます)
弊社のエアープラズマ切断機を使用されてる方の声です。ご参考までに。
(※クリックするとご覧になれます)
他にも
まだまだお客様の声はございます。他にもご覧になりたい方はクリック↓↓
またこういったお問い合わせも多くありますのでご参考までに。
・ガウジング(はつり)とは?
ガウジングとは主に金属板の溶接欠陥部を除去する(溶接した箇所を剥がす)目的や
単純に金属板に溝を作ったりする事です。
弊社の切断機でガウジングが使用出来るのはWT-100、WT-100Sのみ
セッティングは先端の消耗品を交換するだけです。(下記画像)
使用方法は動画をご確認下さい。
続いては
エアープラズマ切断機で円切りコンパスを使用。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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