2021年12月07日
こんにちは、関東営業所の磯部です。
前回のTIG溶接講習【アルミスロープをTIG溶接できるようになりたい!】に続き、
今回は、「バイクをちょっと持上げて整備をする時の作業台を自作で製作したい!」と
いうご要望で、実際に使用する材料の角パイプを半自動溶接が出来るように講習しました。
お客様は半自動溶接機の購入時に<WT-MIG160ノンガスセット>で購入し今まで使用して
おり、(炭酸)ガス有りでは溶接した事がなかったので、今回の講習では(ノンガス)ガス無し
と(炭酸)ガス有りとの溶接性を比較してもらい実際のバイクの作業台は何方で溶接するか決め
る事にしました。
<詳細は、こちらをご覧下さい。>(クリックすると別ページに表示されます)
先ずはノンガス溶接で練習します。
トーチ角度、ワイヤ突出し長さ(母材とチップ間の距離)を一定にキープしてトーチ運びが
出来るようにし、溶融プール(ビード)を揃えます。そして、溶け込みを確認します。
↑↓ノンガス(ガス無し)溶接で練習中。
ノンガス溶接で練習した後にガス有りで溶接して比較しました。
先にノンガスで練習した事もあり、ガス有りの溶接ビードの方が揃っていて上手いですね。
お客様はガス有りの方が安定して溶接し易く、スパッタや煙り(ヒュームガス)が少ない
ので、気に入った様です。(帰りにガス仕様に必要なものを購入し持帰られました。)
・軟鋼用ソリッドワイヤーΦ0.8mm <クリックすると別ページに表示されます>
・(炭酸ガスボンベは最寄りの産業ガス販売店よりご購入下さい。)
それでは、持参された実際に作業台を製作するための角パイプを溶接してみます。
スパッタが出ますが怖がらずに顔(目)を近づけて覗き込み、確りと溶接部(溶融プール)
を見て溶接しているのが判ります。 <自動溶接遮光面>が便利です。
隅肉と突け合せ溶接ですが上手く溶接できました。
しっかりと溶け込んでおり強度も十分ですし、溶接ビードも揃っていて見た目もキレイですね。
(因みに半自動溶接では、サビ止め塗装を剝がさなくても溶接の熱で塗膜が燃えて無くなって
くれるので、そのまま溶接ができ作業性が良いです! TIG溶接ではそうはいきませんが… )
ここまで溶接が出来るように成れば大丈夫だと思います。
後は作業台の設計をして、角パイプを切って、くっ付けて貰えれば… 愉しみですね
今回は、溶接講習にご参加いただきありがとうございました。
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
弊社の溶接機をご購入いただくと丁寧な操作説明から溶接講習まで行いますので、
初心者でも安心してご使用いただけます。(弊社にご来店頂いた場合)