2024年02月06日
こんにちは。
ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500の納品へ、福岡県行橋市の加工会社様へお伺いしました。
以前、弊社へご来店頂き試用、受注予約を頂いておりました。
ファイバーレーザー溶接機が入荷しましたので、今度は弊社の方からお伺いして納品させて頂きました。
立ち上げ~セッティングまでをご説明し、準備ができたのでテスト溶接です。
最初に条件設定だけさせて頂き、あとはお客様に試して頂く事に。
ファイバーレーザー溶接を行うのは、以前弊社で試して頂いた以来でほぼ初めてなのですが
一撃!!
厚み2mmのステンレスですが、一般的なTIG溶接でこのクオリティで溶接できる方は極僅かでしょう。
というか、焼けの少なさ(全くと言っていい程、焼けが入っていません)を考えたら、TIGだと不可能レベルです。
別の方が一撃、変わらず安定です。
作業者を選ばないのもレーザーの良い所ですね。
母材を切断し、溶け込み具合の確認を行って頂きましたが、しっかり溶け込んでいます。
レーザー溶接をしばらくやってみての個人的な所感ですが
レーザー溶接はレーザーが直進性を持って集中し、母材に照射されます。
この時、レーザー自体はスイング幅で設定した幅で振られる以外は、周囲へ拡散されることはありません。
その事から溶け込みが深く、周囲への熱影響が少ない溶接が可能となり、設定にもよりますがほぼ焼けが入りません。
TIG溶接で同じことをすると、タングステンの研ぐ角度を鈍角にしようが、タングステンを極力母材と近づけようが、どうしてもアークは拡散してしまいます(実際はピンク色の範囲以上に拡散し、熱を感じます)。
そのため、その道のプロの職人さんが作業しようが、多少なりとも溶接部の周辺に焼けが入ってしまい、溶接後の焼け取り作業が必要になってしまう訳です。
また、溶け込みを深くしようと溶接電流を上げると、尚更周囲への焼けは強く入ってしまい、溶接部の酸化も免れません。
また、ファイバーレーザーの場合、溶接ワイヤー有りで作業すると「ワイヤーで押される感覚」がありますので、その感触に任せるとトーチを一定に送れます。
TIG溶接のように両手で集中して作業する必要も無く、半自動に近い感覚とスピードで溶接ができます。
ですので、溶接ワイヤーを使った隅肉溶接に特に有効だと感じます。フランジにパイプを巻く場合などもやり易かったです。
さてさて、、ここまでイラストまで自作して記事にした所で、より専門的な記事がUPされていたのに気付きました(笑)
原理なども知りたい方は、こちらもご一読ください。
この度はファイバーレーザー溶接機を発注、写真を撮らせて頂きありがとうございました。
色々と大変ご親切に応対頂き、嬉しかったです。
ご購入頂いた場合は、弊社スタッフがお伺いして納品し、使用方法を説明させて頂きます。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
<本 社> 福岡県福岡市西区吉武 380-2 TEL:092-834-2116
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