2018年04月19日
こんにちわ。
弊社ではエアープラズマ切断機を販売しており、その機械はエアーコンプレッサーを接続して使用します。
今までも多くのお客様に販売し、その後のサポートも行っております。
その中で、様々なことが原因で切断できない場合があり、問い合わせをいただくことがあります。
原因は様々ですが、その一つとしてエアーコンプレッサーの水分が除去されておらず、その水分がプラズマ切断機のトーチ先端部分まで到達し、アークが発生せず切断できないことがあります。
他のエアーツールの故障の原因にもなりますのでエアーコンプレッサーのドレン抜き(水分除去)は定期的に行うことをお勧めします。
とくにこれからの季節は湿気が多くなりますので。。
ということで弊社で使用しているコンプレッサーのドレン抜きを行いました。
タンクの下の方にネジがあり、それを緩めるとタンク内の水分が出てきます。タンク内のサビと混じって赤茶色になっています。
まだ購入して2~3か月ですがけっこう出てきました。

ドレン抜きは定期的にしなくてはいけませんが、こちらのドライフィルターをコンプレッサーに接続することで水分がある程度除去されるようで、買ってみました。(950円程度)

ドライフィルター装着前

ドライフィルター装着後

これでこれから来る梅雨の時期も安心!?
とは言っても定期的にドレン抜きは行いましょう。
他にも自動でドレン抜きをしてくれるオートドレントラップ、オートエアートラップという装置もあるようです。
2018年04月04日
こんにちは。
4月末に初心者の方に向けた溶接機の説明会を開催します。

TIG溶接機と半自動溶接機の説明会となりますので、ご検討中の方や興味がある方はお気軽にご参加ください。
会社様はもちろん、個人の方でも構いません。溶接したい母材などもございましたらお持ち下さい。
未経験者の方も歓迎しますので、実際に溶接をお試しいただければと思います。
日程:4/25(水)14時から 参加費は無料です。
開催場所 株式会社WELD TOOL 社内
都市高速「野芥」より5分程度
当日は参加人数にもよりますが、円滑に皆様に溶接を試していただきたいと思います。
ですので、時間のかかる修理目的の方はご遠慮ください。
尚、弊社内で説明会を行いますので、駐車スペース及び人数に限りがございます。
参加をご希望の方はお電話かメールにてご連絡の程よろしくお願いいたします。
TEL:092-834-2116
k-koga@weldtool.net 担当:古賀
2018年03月29日
こんにちは。
先日、栃木県宇都宮市にある帝京大学宇都宮キャンパスに行ってきました。

きっかけとして、全国学生フォーミュラ大会に出場する車両を作っているが、時間的に製作が間に合っておらず予算的にも厳しいため、よかったらスポンサーになっていただけませんか?
とのご相談を受け、上司に相談してOKを貰いましたので、TIG溶接機を無償提供して制作現場を拝見させていただくことにしました。
当日は新幹線を乗り継いで宇都宮駅~帝京大学に到着しました。
天気はあいにくの曇り模様でしたが、本降りになることはなく、スブ濡れにならずに済んだのでよかったです。

担当されていた方に案内され、学生フォーミュラマシンが製作されている施設へ。
さすが大学だけあって、結構な敷地の建物です。

中に入ると実習で使うとみられる旋盤やフライス盤などの機械が何台も置いてあり、この時点で羨ましい限りだったんですが

奥にはNC旋盤やマシニングも置いてありました。ウチの会社にも一台置いてほしいなぁ~(笑)

前置きが長くなりましたが、レース車両にご利用いただくTIG溶接をご紹介させていただきます。
弊社からはTIG溶接機WT-TIG315(電源:三相200V)を供給させていただきました。

こちらは最大で315Aの出力と交流/直流の切り替えにより、ステンレス、鉄、アルミと様々な金属が溶接可能となっております。
パルス設定やクレーター処理なども細かく設定できますので、経験者の方にも価格以上の性能にきっとご満足いただけると思っております。
写真は今年度の車両のフレームで、溶接して組み立てていくために冶具に固定した状態となります。

今からこちらの足回りの部品(アーム)を溶接するとのことでした。
歪んで寸法が変わってしまうと都合が悪いので、専用の冶具の上でしっかりと固定されています。
これでも多少歪んでしまうので困るとの事でしたが、学生とは思えないぐらいにキッチリと下準備されていました。

TIG溶接中です。
溶接自体は学生が講義の合間を縫って代わる代わる作業している形で、なかなか経験が積めないので慣れませんと仰られており、近場だったらもう少し気軽にお伺いするなり来ていただいても結構だったのですが。

こちらは前年度出場したマシンの足回りですが、完成するとこんな形になります。

こちらも前年度出場したマシンです。
初出場だったので、細かい問題が起きたりして制作の期間的余裕も無く大変だったとの事です。
何でも完成するのが遅れて、ぶっつけ本番に近い形でドライバーがステアリングを握ったのだとか。

その後もしばらく学生フォーミュラについて色々とお話をお伺いし、帰路につきました。
この度はお忙しい中ご対応いただきまして、誠にありがとうございました。
興味のあるジャンルでしたので、余計な口出しをしてしまったような気もしますが。。。楽しそうですね。応援しております。
[追記]
後日、フレームが完成しましたとのことで、連絡と写真をいただきましたので、掲載させていただきます。



とても頑丈そうなフレームです。
溶接の歪の問題もあったでしょうし、立体物のため精度を出すのが相当大変だったんじゃないかと思います。
今すぐにという訳にはいかないでしょうが、今後いい結果が残せたらいいですね。
いい写真をありがとうございました。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116
2018年02月21日
こんにちは。
今回は半自動溶接機を使用しているときに起こりえる不具合の解決方法を
説明致します。
不具合の種類としてはワイヤーの詰まりや送給ローラー付近でワイヤーがクラッシュ
(ワイヤーがはみ出てくしゃっとなる)する現象があり、それぞれの対処法を確認下さい。
●ワイヤーが詰まった場合
トーチのケーブルの中にはライナーと言う細長い形状の部品が入っており、
その内部をワイヤーが通ります。
溶接をしていると、まれにそのライナーの中で詰まってしまい、ワイヤーが出てこない場合が
あります。その場合、まず送給ローラー付近でワイヤーをカットしてトーチの先端に出ている
ワイヤーをペンチで挟んで引っ張り出します。強く引っ張っても出てこない場合はトーチを本体から
外して逆側から引っ張り出します。(その際ワイヤーに先端はカットしておきます)
どちらからも引っ張り出せない場合はライナーを交換します。
ワイヤーが詰まらないように、以下の点にご注意下さい。
・トーチケーブルはなるべく急な角度では曲げない
・ワイヤーが錆びている場合はブラシ等で錆を落としてから使用する。
・メンテナンスとして定期的にライナーを取り出し、エアブローして内部のゴミやススを除去する。
(下記写真参照)トーチ根元のナットを外し、ライナーを引っ張り出し、エアーブロー。

●ワイヤーがクラッシュした場合(送給ローラー付近でワイヤーがはみ出てしまう)
これは細径ワイヤー(φ0.6mm)や、柔らかいアルミワイヤーを使用する際に起こる現象で、
溶接中に母材をたたくような感覚の時に、(ワイヤーは送給ローラーで送られるが)ワイヤー先端部分がうまく溶けずにたたくような感じになり、送給ローラー付近でワイヤーがはみ出てしまいます。

この場合、ワイヤーをカットして再度セットするのですが、以下の点を確認して再度溶接
するとほとんどの場合、うまくいきます。
★コンタクトチップはワイヤー径と同じものを使う。
例えばΦ0.6mmのワイヤーにΦ0.8mmのコンタクトチップを使うとワイヤーにうまく電気が伝わらず母材をたたいてしまいます。
★Φ0.6mmワイヤーを使用する場合はワイヤースピードを速めに設定し、ノズルからワイヤーの突き出しを通常よりも短めにして溶接する。
★送球ローラー部でワイヤーを抑えるストッパーのつまみを緩める。
このつまみを緩めることで溶接中にワイヤーがうまく溶けずに母材をたたいたとしてもローラーが空回りしてクラッシュするのを防ぎます。

他、送給ローラーの溝にゴミが溜まっている場合は掃除して取り除いて下さい。

他、不明な点がございましたらお気軽に連絡下さい。
2017年12月22日
こんにちは。
先日トラック販売の会社さんにプラズマ切断機に関するお問い合わせをいただきまして、WT-60とWT-100どちらがいいかで迷われていらっしゃいました。
用途がトラック関係で板厚的には10mm以下のものがほとんどということで能力的にはWT-60でもいけそうな感じでしたが、凹凸があったりするとWT-100の方が余裕を持って切断できますとお伝えしたところ、よかったらデモに来てくれませんかとのことでした。
場所をお伺いすると宗像市でそう遠くなかったので、その日のうちにデモに行ってきました。
お伺いしたのはこちらのトラック王国さんで、中古トラックの販売業の会社さんです。
何でも九州の展示場は初出展とのことでした。

ちょっと切断中の写真が無いので寂しいんですが、端材であった板厚15mm程度の鉄の部品を切断しまして、お客様にも試していただきました。
何でもトラックのサイドガードやパネル類の切断に使いたいとのことです。
最終的にこちらのWT-100を購入いただきまして、そのまま納品して帰路につきました。

プラズマ切断機のことは存在を知らなかったとのことで、実演してみて「おぉーよく切れるね!」とおっしゃられてました。
グラインダーなんかとは雲泥の差で切れますし、使用方法も切りたい箇所にトーチを近づけてスイッチを押すだけの簡単操作です。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116
2017年10月02日
こんにちは。
先週末の話ですが、佐賀県神埼市にあるリサイクル業を営まれている、株式会社真崎商会さんにエアープラズマカッターWT-100の納品及び使用方法のご説明に行ってきました。

エアーコンプレッサーが不調だったため切断中の写真は無いのですが、作業員の方に一通り使用方法をお伝えしたのち、帰路につきました。
解体業やリサイクル業のお客様からのプラズマ切断機のご注文は以前より数多くいただいていますので、弊社としても自信を持っておすすめできます。
ちゃんと使えるか、また使用方法にご不明な点がある場合、お近くであればデモに伺う事も可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116
2017年07月21日
こんにちは!
本日は弊社で販売している、半自動溶接機MIG160のトーチボディの交換方法を
写真で詳しく説明していきたいと思います。

まずはトーチスイッチの上下についているリングを回して取り外します。

結構簡単に外せます。

次はとトーチボディの根元部分の2つのナットをモンキーなどで緩め、下の写真のようにトーチボディを外し、新しいトーチボディを逆の手順で取付ます。

取付の注意点としては、黄緑の丸部分の溝を綺麗にはめ込まないと収まりません。
スイッチの白丸も同様に凹み部分に部品を綺麗にはめ込んでからトーチボディの外ケースを閉じてください。

2017年06月27日
こんにちは。
昨日、プラズマ切断機のデモに熊本県に行ってきました。
震災の影響が未だに残っており、山間部では通行止めの箇所も多かったので、迂回を重ねて何とか現場に辿り着きました。
デモでは、厚み20mm程度の鉄板を試し切りしていただきました。

ガイドローラー(トーチの横にある車輪)を取り付けて切断したところ、真っすぐ切りやすくて使いやすいとのこと。

下に土がある状態で、エアーが抜けにくい状況ではありましたが、このように切断できました。

その後、数名の方に使っていただき、「これは使える」ということでその場で購入していただきました。
また、他にも「ガウジング」といった用途にも使いたいとのことでした。
これは溶接した部分などを剥がす際に、プラズマで溶かした箇所を高圧のエアーで吹き飛ばし、はつる作業です。
本来はガウジング専用の部品を取り付けてする作業のようですが、試しに通常の切断仕様のままやってみました。
テストしたのはこちらのH鋼で、半自動で隅肉溶接されている部分を吹き飛ばしていきます。

このような結果になりました。

初めてやったので何が正解なのか分かりませんでしたが、WT-100は溶接面などで遮光すればプラズマアークがはっきりと目視できますので、それが母材を溶かしながら吹き飛ばしていく感じは分かりました。
ガウジングにプラズマ切断機を使いたいと言われたのは初めてでしたので、専用のチップ(エアーが出るトーチ先端のパーツ)を需要がありそうであれば今後用意したいと思います。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116
2017年06月05日
こんにちは。
本日はセメント工場にデモにお伺いしました。
通常、TIG溶接というと、繊細な所の溶接に向いているので、こういった大規模な資材工場などでは基本的に半自動溶接やアーク溶接が多いのですが、今回はTIG溶接機をご入用との事でした。

現場で担当の方と軽く挨拶を交わした後、数名の方々が見学に来られましたが、今回のデモではTIG溶接の経験はあるとの事でしたので、私たちはTIG溶接機のセッティングをしたあとは見ているだけでした。
何でも、溶接の資格試験の更新のためにTIG溶接機が欲しい。
また、今までアークで溶接していたものが、素材が変わったことでTIGじゃないと溶接できなくなった部分もあるとの事。
しばらくして持って来られた母材なんですが、厚みが8mm程度の錆びた鉄パイプをグラインダーで開先加工(V型の溝切り)したものでした。
仮止めした段階で一周見てみると、さすがに手加工なのでギャップにバラつきがあり、正直なところ大丈夫かな。。と最初は思っていましたが、この方が相当な猛者でした。

固定されていない不安定なパイプ(途中からバイスプライヤーで軽く固定しました)の溶接だったんですが、ローリング(トーチを8の字を描くように振りながら溶接する方法)でバリバリ溶接していき、かなり手慣れた感じでサクサクと進めていきます。
とにかく「現場でこなしてきた人」という感じで、下準備~本溶接まで手際の良さが半端なかったです。
そして3パスで仕上げられ、このようにしっかりと溶接されました。
本人は「アンダーカットが出ているしまだまだですよ」と納得されてない表情でしたが、今までデモにお伺いした中では、手際の良さも含めて一番上手だったと思います。
同じことを私がしようとしたら、3倍時間をかけて、仕上がりも間違いなく汚くなってしまうでしょう。

錆びた鉄パイプなのに、写真で見るよりキレイに溶接されていました。実物の方がまだキレイに見えます。
この方が上司であれば「なにチンタラやってんだ!」とドヤされる自分が容易に想像できます。。汗
その後、「機械を使った感じでは、溶接は全然大丈夫ですね。一つ気になったのが、オンオフのスイッチの線が細くて若干頼りなく感じますね。」との事で、上に話してみてまた連絡しますね。と仰っていただきました。
頻繁にあるわけではないのですが、確かにオンオフのスイッチのケーブルは、稀に根本で短絡してしまったり、断線してしまったとご連絡いただく場合があります。
ですが、スイッチ程度でしたら、お客様の方で交換可能であれば無償にて発送させていただきますし、トーチの短絡または断線程度の修理でしたら、こちらまで送ってさえいただければ基本的に無償にて修理させていただいております。
ここに書いてあるから何でも保証しろと言われても困りますが、基本的にちょっとしたことでしたら柔軟に対応させていただいておりますので、ご安心してお買い求め下さい。
今回も快く対応していただいてありがとうございました。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELD TOOL 092-206-2006
2017年05月18日
こんにちは。
先週から今週にかけてデモを数多くご依頼いただいており、本日はお茶で有名な福岡県八女市にある食品工場に行ってまいりました。

食品を扱う工場では、何かと錆びてはいけない物が多いので、基本的にステンレスが多く使われています。
また、溶接する事でスパッタ(火花)が飛ぶと飲食物という関係上、何かと問題になる可能性があるため、スパッタの飛ばずにキレイに仕上がるTIG溶接の需要が高いです。
今回行ったTIG溶接はスパッタが周りに飛び散ったりはせず、使用するアルゴンガスも爆発などの危険性があるガスではないため、そのまましても周辺に影響はありませんが、衛生管理された食品工場ですので、きちんと養生されたスペースを作っていただきそちらで溶接させていただきました。
それでは溶接していきます。
TIG溶接自体はほとんど経験が無いとの事でしたので、まず弊社のスタッフが試しに溶接させてもらいました。
こちらはステンレス製の蓋?にスライドロックを溶接しています。

出張先の会社の方にも試してもらいました。
なかなか難しいとおっしゃられてましたが、すぐに上達しそうでお上手でした。

工場長にも試していただきました。
こちらは野菜を入れるバケットのフレーム部分で、一日に何度も置いたり取ったりするので、上のバケットを引っ掛ける部分の溶接がすぐに外れてしまい、今までは外注に出して溶接してもらっていたが、手間がかかるので自分の会社で溶接したいとのことでした。

その後、工場長に「これ買うから」と言っていただき、私たちを迎えて下さった社員の方にもご丁寧に対応していただきました。
個人的な気持ちなんですが、こうやって快く対応してもらえると嬉しいですね。
溶接や溶断に不慣れであったり一度試してみたいという場合は、ご来店いただいても構いませんし、近隣であればデモにお伺いすることも可能ですので、一度お問い合わせ下さい。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELD TOOL 092-834-2116