2024年02月09日
2024年02月06日
こんにちは。
ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500の納品へ、福岡県行橋市の加工会社様へお伺いしました。
以前、弊社へご来店頂き試用、受注予約を頂いておりました。
ファイバーレーザー溶接機が入荷しましたので、今度は弊社の方からお伺いして納品させて頂きました。

立ち上げ~セッティングまでをご説明し、準備ができたのでテスト溶接です。
最初に条件設定だけさせて頂き、あとはお客様に試して頂く事に。

ファイバーレーザー溶接を行うのは、以前弊社で試して頂いた以来でほぼ初めてなのですが

一撃!!
厚み2mmのステンレスですが、一般的なTIG溶接でこのクオリティで溶接できる方は極僅かでしょう。
というか、焼けの少なさ(全くと言っていい程、焼けが入っていません)を考えたら、TIGだと不可能レベルです。

別の方が一撃、変わらず安定です。
作業者を選ばないのもレーザーの良い所ですね。

母材を切断し、溶け込み具合の確認を行って頂きましたが、しっかり溶け込んでいます。

レーザー溶接をしばらくやってみての個人的な所感ですが
レーザー溶接はレーザーが直進性を持って集中し、母材に照射されます。
この時、レーザー自体はスイング幅で設定した幅で振られる以外は、周囲へ拡散されることはありません。
その事から溶け込みが深く、周囲への熱影響が少ない溶接が可能となり、設定にもよりますがほぼ焼けが入りません。

TIG溶接で同じことをすると、タングステンの研ぐ角度を鈍角にしようが、タングステンを極力母材と近づけようが、どうしてもアークは拡散してしまいます(実際はピンク色の範囲以上に拡散し、熱を感じます)。
そのため、その道のプロの職人さんが作業しようが、多少なりとも溶接部の周辺に焼けが入ってしまい、溶接後の焼け取り作業が必要になってしまう訳です。
また、溶け込みを深くしようと溶接電流を上げると、尚更周囲への焼けは強く入ってしまい、溶接部の酸化も免れません。

また、ファイバーレーザーの場合、溶接ワイヤー有りで作業すると「ワイヤーで押される感覚」がありますので、その感触に任せるとトーチを一定に送れます。
TIG溶接のように両手で集中して作業する必要も無く、半自動に近い感覚とスピードで溶接ができます。
ですので、溶接ワイヤーを使った隅肉溶接に特に有効だと感じます。フランジにパイプを巻く場合などもやり易かったです。
さてさて、、ここまでイラストまで自作して記事にした所で、より専門的な記事がUPされていたのに気付きました(笑)
原理なども知りたい方は、こちらもご一読ください。
この度はファイバーレーザー溶接機を発注、写真を撮らせて頂きありがとうございました。
色々と大変ご親切に応対頂き、嬉しかったです。
ご購入頂いた場合は、弊社スタッフがお伺いして納品し、使用方法を説明させて頂きます。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
<本 社> 福岡県福岡市西区吉武 380-2 TEL:092-834-2116
<関東(営)> 埼玉県八潮市木曽根 1229-1 TEL:048-954-8901
2024年01月19日
こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。
茨城県で精密板金加工業を営む有限会社村上製作所様に
<ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500>を納品、取扱説明に行ってきました。
村上製作所様は、経験、技術力豊富な職人さんが揃っており、さまざまなフレーム制作や
溶接が可能で、高品質で高精細な製品を製造しております。


最初は、販売会社を通じて問合せが有り、村上製作所様が実際に溶接を試してみたいと、
デモ依頼でした。デモの内容はステンレスの極薄板(0.3~0.4mm)を溶接したいとの
ご要望でした。 <デモ時の様子です>

ファイバーレーザー溶接機は、薄板の溶接が得意で簡単にできるようになります。
とは言っても、ステンレスの0.3~0.4mmとなると、流石に実際に試してみないと
分からないので、事前に試してみました。 <ステンレス t=0.3mmです>

少しコツがありますが、溶接可能です! 😯
TIG溶接では厳しいと思います(難しいと分かっているので遣った事がないです…)。
実際のデモ時には、Arガスで吹き飛んでしまう様な板厚0.3mmで大きさが1cm位の小さな部品の
溶接を頼まれて…、なんと!ワザを使って上手く溶接出来ました。
(撮影係りの自分は、小さ過ぎて出来ないと思っていたので写真を撮ってませんでした <(_ _)>)
この小さな部品などの極薄板が溶接できれば、頼まれている新たな仕事が取れるとの事で、
ご注文を頂くことになりました。
と言う事で、納品に行きました。先ずは、セッティングです。

セッティングが終わり、操作方法、取扱いの説明ですが、
操作パネルは、シンプルで分かり易く特に難しい設定は有りません。
<↓↓↓ 動画でご覧下さい。>
つづいて、溶接ワイヤのセット方法です。
送給装置は半自動溶接機で使用されている装置と同じです。
<↓↓↓ 動画でご覧下さい。>
ファイバーレーザー溶接機の場合には、最初に取扱いの注意点や安全対策について確りと説明
します。その後に操作と溶接方法を説明し、実際に溶接を試して貰いました。

ステンレス薄板の隅肉溶接です。
TIG溶接に比べて溶接速度が3倍以上速く、溶接ビードが狭く細く溶接できるのがレーザー溶接
の特長です。その分、材料への熱影響が少なく焼けや歪みが極限に抑えられます。

つづいては、ステンレス薄板の突け合せ溶接で、スイング幅を変えてみました。
画像を見ての通り、スイング幅(調整幅 0.0~6.0mm)を調整する事で溶接ビード幅を
変えられます。

【後日、フォローで訪問した時には、こんな物を溶接してました。】
ステンレスの板厚0.5mm以下だと思います。(作業者は女性の方でした! 😯 )
こちらは、ステンレスの板厚1.0mm位だったと思います。
最後にクリーニング(表面除去)機能の説明です。
溶接モードからクリーニングモードへの設定、切替えが簡単にできます。
<↓↓↓ 動画でご覧下さい。>
レーザー・クリーニングで錆取り、黒皮の除去を試して貰いました。

この度は、弊社のファイバーレーザー溶接機WT-FL1500をご購入頂き
誠にありがとうございました。また、撮影にご協力頂きありがとうございました。<(_ _)>
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
ご購入頂いた場合は、弊社スタッフがお伺いして納品し、使用方法を説明させて頂きます。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
<本 社> 福岡県福岡市西区吉武 380-2 TEL:092-834-2116
<関東(営)> 埼玉県八潮市木曽根 1229-1 TEL:048-954-8901
2023年12月27日
こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。
山梨県のカーショップ様に
新発売の<ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500>を納品、取扱説明に行ってきました。
お客様は先日、デモにご訪問した山梨県のカーショップ様です。
(実は今回、入荷した溶接機からトーチや操作パネルが新しくなり、より使い易くなったので、
入荷するまで待って貰ってました。 お待たせし、すみませんでした。)

お客様のカーショップさんは、
「厚い塗膜を剥がすのに苦労している。特にキャリパーは耐熱塗装で塗膜も厚く、
形状も立体的で電動工具も届かないので大変。」
「それをレーザーの錆取り機能で落とせれば楽なんですけど…」という
問題解決のために今回、購入されました。
デモの詳細内容は、下記のページをご覧下さい。
↓↓ ※クリックするとページへ移動します。(ご興味のある方はご覧下さい)
デモの内容をご覧頂ければお分かりの通り、お困りの物の金属の表面除去(剥離)を
いろいろと試してもらい、今まで剥離するのに随分苦労されていた作業が、いとも簡単
に剥離できてしまい「スゲー!」と、感動されていました。
納品に訪問し、さっそく設置、セッティングです。

アルゴンガス・ボンベにガスホースを接続しようとしてみると、弊社の溶接機が2台置いて有りま
した!<直流/交流TIG溶接機 WT-TIG200>と<マイクロTIG溶接機WT-MTIG250>です。
いつも弊社WELDTOOLの溶接機をご利用頂き誠にありがとうございます。 <(_ _)> 感謝!
こういったお客様との長いお付き合いは大事ですね。

設置、セッティングが終わしましたが、カーショップさんは、まだ来客や電話対応をされて
おり、その間に外で少し待っていると、住宅の向こうに富士山が顔をのぞかせていました。 😀
前回のデモの時には気が付かなかったのですが… やっぱり富士山は雄大で美しい山ですね。 (余談です)

それで取説ですが、このカーショップさんは、どちらかというと溶接よりもレーザー
・クリーニング(金属の表面除去)がメインなので、クリーニングから先に説明しました。
ですが、既にデモの時にいろいろと試して貰っているので、簡単に操作パネルの説明と
使用方法を説明しました。(実際に使い方は簡単です!)
【参考動画】

続いて、
溶接の方法を説明するのですが、操作パネルのモード変更やレンズ交換をする必要があります。
そこで、今回、納品を待って貰った新しい溶接機は、クリーニング機能と溶接機能の変更が簡単
で、特にクリーニング用と溶接用のレンズや保護レンズ(消耗品)の交換がとっても簡単です。
<カバーを開けてレンズ・ホルダーを抜いて入替えるだけです。>


溶接とクリーニングの両方をよく使用する場合には、とても便利です。
更にトーチが軽量コンパクトで持ち易く操作性も抜群です!
そして、溶接モード、仕様に変更する方法を説明し、溶接を試して貰いました。

先ずは、鉄板を溶接してみて…

お客様は、半自動やTIG溶接機は使っているので、このファイバーレーザー溶接機で溶接して
みたいものは、レース車両のスポット増しだそうです(レース好きな人には分かって貰える)。
半自動溶接では思ったような感じにならないそうで、このレーザー溶接機で試してみたいそうです。
また今までアルミがTIG溶接では、なかなか上手く出来なかったようで、レーザー溶接すれば
簡単に出来るようになります。

アルミ溶接を試してます。
一通り説明が終わり、
お客様は、「とにかくクリーニング機能は、塗装剥がしやサビ取りに便利だ!」
車はいろいろな部品がサビてしまうそうで、「あの部品、この部品のサビ取りをしたい!」と、
話されていました。が…、車好きでないと途中からチョット話についていけなく成りました。
すみません。
このファイバーレーザー溶接機を導入したことで、仕事の幅が広がり事業の拡大に役立って
いただければ幸いです。
この度は、弊社のファイバーレーザー溶接機WT-FL1500をご購入頂き
誠にありがとうございました。また、撮影にご協力頂きありがとうございました。<(_ _)>
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
ご購入頂いた場合は、弊社スタッフがお伺いして納品し、使用方法を説明させて頂きます。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
<本 社> 福岡県福岡市西区吉武 380-2 TEL:092-834-2116
<関東(営)> 埼玉県八潮市木曽根 1229-1 TEL:048-954-8901
2023年12月22日
こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。
東京都内で”精密”板金業を営む有限会社若井製作所様に
新発売の<ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500>を納品、取扱説明に行ってきました。
若井製作所様では、他社では困難な寸法の厳しい、精度の高い精密板金加工や切削部品を専門
に行っているそうです。
↓↓ ※クリックするとHPページへ移動します。(ご興味のある方はご覧下さい)
都内なので、工場自体は広くないですが高度な板金・加工機械が所狭しと置いて在りました。
そして、精密な作業をしてるため、工場内にはホコリが無くきれいに清掃されてました。

実は今回、ご注文を頂く前には溶接デモの依頼があり、ご要望はアルミの板厚1.0mmを突け合せ
で裏波溶接をしたいとの事でした。
今までは、苦労してTIGで溶接しており、厚みが1.0mmしかないのに開先をとり、ギャップを開
けて溶接電流を下げて溶接してたそうです。 😯
(溶接サンプルを見せてもらいましたが、企業機密のため写真は撮りませんでした。)
これをファイバーレーザーで溶接すれば、もっと容易にできるのでは!と期待され…
これは結構難易度が高いです。
それで、実際にデモでファイバーレーザー溶接機で試してみて貰いました。
サンプル写真です。<アルミ1.0mmの突け合せ溶接>

このデモでファイバーレーザー溶接機の性能を確認され、ご注文、納品になったという訳です。
それでは、納品、取扱説明の話しを進めます。
工場に訪問しすると、設置場所の溶接作業場は、事前にしっかりとアルミ板で囲い遮蔽してました。
聞くところ、丁度、選挙カーの製作依頼があり、その材料を利用して制作したそうです。(笑)

溶接に関してはプロフェッショナルなので、取扱いの注意点や操作説明、レーザー溶接の方法を
説明しました。その後に実際に溶接を試して貰いました。


トーチは、とても軽量コンパクトで持ちやすく操作性が良いです。

やはりアルミの薄板でいろいろと溶接を試され、レーザー溶接の感覚を掴んでました。

最後にクリーニング機能でC型チャンネルの黒皮を剥離して試して貰いました。

若井製作所様は、このファイバーレーザー溶接機を導入することで、今までTIG溶接では
困難であった、更に難易度の高い加工品に挑戦したそうです。楽しみにしております。
この度は、弊社のファイバーレーザー溶接機WT-FL1500をご購入頂き
誠にありがとうございました。また、撮影にご協力頂きありがとうございました。<(_ _)>
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
ご購入頂いた場合は、弊社スタッフがお伺いして納品し、使用方法を説明させて頂きます。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
<本 社> 福岡県福岡市西区吉武 380-2 TEL:092-834-2116
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2023年12月08日
こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。
埼玉県で板金加工を請け負う株式会社富士精工様に
新発売の<ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500>を納品、取扱説明に行ってきました。
事の始まりは、
富士精工様より見積依頼があり見積書を送ると、直ぐに電話があり第一声「注文したい!」と
言われ、まだ物も見ず、価格的にも?と思い正直戸惑いました。
「弊社の関東営業所が同じ埼玉県内に在るので、一度、実機を見て確認して欲しい」と、
お勧めしたのですが、社長は若手で先見の目が有るようで、以前よりレーザー溶接機に興味があり
随分調べていて、「これからの時代は、これだ!」「これで職人さんを楽にさてあげたい」(涙)
との思いで購入を決断したそうです。
という事で、さっそく納品の段取りを行い工場に訪問しました。
工場を見ると板金・金属加工機など立派な設備をされていました。


そして、熟練の職人さんの雰囲気が漂ってました。 😯

先ずは、セッティングです。設置したい場所のスペースを空けておいてくれ、
ピッタリと収まりました。

それでは、TIGや半自動溶接機であれば、操作方法と溶接方法を説明するところですが、
ファイバーレーザー溶接機の場合には、最初に取扱いの注意点や安全対策について確りと説明
します。その後に操作と溶接方法の説明になります。
説明も終わり、交代しながら溶接を試してみました。


溶接方法が分かると、実際に試してみたい材料を溶接してみました。
よく有るボンデ鋼板です。ボンデ鋼板は表面が亜鉛メッキ処理されているので、溶接した時
の熱によりメッキが燃えて煙(ヒュームガス)が多く出ますが、ファイバーレーザー溶接は、
TIG溶接に比べて溶接速度が何倍も速いのでメッキの焼けや煙が少なくすみます。
<↓↓↓ 動画でご覧下さい。>
続いて丁度、角パイプでフレーム(枠)をTIG溶接で製作されていたので、代わりにファイバーレーザ
ー溶接機で溶接してみました。

TIG溶接するよりも、極限にビード幅が狭く、余盛も少なく溶接できますので、後の仕上げで
溶接ビードを削り研磨する作業が楽で時間短縮になります。
ですが、代わりに溶け込み(深さ)が心配なようで、溶接ビードを削って確認されました。
十分に溶け込んでます。ファイバーレーザー溶接は見た目よりも深く溶け込みます。

溶接方法が分かったところで、今度は錆取り(クリーニング)機能を使ってみます。
<↓↓↓ 2本まとめて動画でご覧下さい。>
最後にこんな物を持ってきて試しました。
紙ヤスリ等を使って手作業で錆を落とすのは結構手間だと思いますが、
これなら作業が楽になると思います。
ファイバーレーザー溶接機の操作や溶接方法が分かり、後は職人さん達なので、
いろいろと使ってみてながら習得していくと言われ、取扱い説明が終わりました。
今まで、TIG溶接で時間と手間を掛けていた作業を代替えして貰えれば、職人さんの負担を
軽減できます。
勿論、すべてをTIG溶接からファイバーレーザー溶接に代替えはできません。
其々にメリット、デメリットが有り、其々の特徴を活かす事で能率アップし生産性と品質を
高め会社の成長に役立てて欲しいと思います。
この度は、弊社のファイバーレーザー溶接機WT-FL1500をご購入頂き
誠にありがとうございました。また、撮影にご協力頂きありがとうございました。<(_ _)>
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
ご購入頂いた場合は、弊社スタッフがお伺いして納品し、使用方法を説明させて頂きます。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
<本 社> 福岡県福岡市西区吉武 380-2 TEL:092-834-2116
<関東(営)> 埼玉県八潮市木曽根 1229-1 TEL:048-954-8901
2023年11月24日
こんにちは。
先日、山梨県のお客様よりファイバーレーザー溶接機のデモ依頼を頂きました。
ただ、レーザー溶接機自体が重量があり、車への積み込みが一人では難しいのでお断りしようか悩んだのですが、自分が手伝いに行けばいいかと思い、行ってきました。
久しぶりに飛行機に乗りました。慣れていないので空港に早く着きすぎて、しばらく展望デッキから離着陸を眺めていました。
ちょっと気になって調べてみたら、離陸時の速度は300キロ程度だそうです。意外と遅い速度で離陸できるんですね。。

何とか間違えることなく電車を乗り継いで、WELDTOOL関東営業所に到着です。
さすが関東、空港で荷物を受け取って、待ち時間殆ど無く電車が次々にやってきます。

きちんと整理整頓されてますね!明らかに本社よりキレイです(笑)

しばらくテストをして、明日に備えてファイバーレーザー溶接機を積み込みました。
100キロオーバーですので二人がかりですが、磯部さん自作ラダーのおかげで無事積み込めました。

今回お伺いしたのは、山梨県のカーショップ様です。
厚い塗膜を剥がすのに苦労されているそうで、特にキャリパーは耐熱塗装で塗膜も厚く、形状も立体的で電動工具も届かないので大変ですとのこと。
それをレーザーの錆取り機能で落とせれば楽なんですけど。。他にも色々と試してほしいから、良かったら実演できませんか?とのことでした。
錆取りや薄い塗膜であれば剥がしたことがありましたが、キャリパーの耐熱塗装となると、正直やってみなければ分かりませんでした。
結果は動画を見て頂くのが一番早いと思いますのでどうぞ。
キャリパーのレーザー塗装剥がし

アルミホイールのレーザー塗装剥がし

結果はほぼアルミ地がむき出しになりました。
多分やったことのある人にしか分からないと思いますが、キャリパーにせよホイールにせよ、耐熱塗装は本当に塗膜が厚くて強固なんです。
動画では分かりずらいんですが、最初にバチバチ燃えているのは塗料です。
バチバチが無くなったら、殆ど塗装は剥がれています。
アルミはレーザーを反射する性質があるので、焦点合わせや反対側に人が立たない等要注意なんですが、そのおかげか塗装が剥がれてしまえばアルミ地には殆どレーザー痕が残りません。
レーザーで9割方は速攻で剥がれる(燃える)ので、その後必要に応じて手作業で軽くサンディングする程度で、塗装を始めるまでの時間はめちゃくちゃ短縮できます。
また、薬品に比べると、電気代もたかが知れてます(最大出力でも200V/25A程度しか食いません)。
グラインダーで剥ぐのは、立体的なキャリパーは形状的に不可能ですし、ホイールは大きいので1時間程度では間違いなく、上から塗装をできるレベルには落とせません。
また、グラインダーの荒いペーパーを使えば、地肌のアルミまで削ってしまい、ガタガタになってしまいます。もうこうなっては自分で削った地肌を修正する作業との闘いになってしまいます(汗)
また、塗装剥がしの液体も売ってありますが、1回塗っただけでは確実に落ちません(スケルトン、ガスケットリムーバーと数種類試しましたがダメでした)。
3-4度はハケ塗り→ヘラ剥がし→水洗いを繰り返すことになります。しかも薬品が強烈ですし、手に付くのは避けられないので、作業中に指紋持ってかれます(苦笑)
1本2-3千円の塗装剥がし液を使い、塗り剥がしを繰り返して手間と時間を使い、結局はキレイに落ちないので、薬品でぐちゃぐちゃになったとこを手作業でサンディングです。
それならサンドブラストをかければいいと思いますよね?
しかーーし、、サンドブラストはそれはそれで大変なんです。
まず、キャビネットは邪魔なんで安易な気持ちで外でブラストかけてみますが、周りにメディアが散らばって、もう至る所砂まみれです。
煙くて保護メガネとマスク着用するんですが、メガネは曇りまくりで気持ちよく作業できません。細かいメディアを吸いながらの作業で、明らかに肺に悪いです。
それじゃあメディアの散らばらないウェットブラストは…?
キャリパーの耐熱塗装相手には全く通用しません。水浸し&砂まみれですし、何だかんだ砂が飛んできて痛いです。
また、野晒しブラストはメディアは回収できませんので、再利用できません。垂れ流しの至る所砂まみれです。
はい、ここまで筆者の実体験です(笑)
やった事ある人にしか分からない内容ではありますが、もう二度とやりたくない作業。。。。サンドブラストキャビネット用意して、これはもう本格的にやるしかないかなと思っていました。
ホイールガリキズとかクラックとか慣れた物であれば、溶接自体はそんなに大変ではないんですが、それ以上に塗装を剥がすのがメチャメチャ大変です。
今回レーザーブラスト(?)を試してみて、マジで楽でした。サンドブラストと違って回りにメディアが飛び散ったりしないのもいいですね。
自分の車のキャリパーも塗装剥げまくりで、面倒で放置してたんですが、近々塗装し直そうと思います(笑)
続いてステンレスマフラーの焼け取りです。
これは大丈夫だろうなと思っていましたが、普通にできました。
アルミよりもレーザーの痕が母材に残りますので、出力を絞って行った方がいいですね。
レーザーでザックリ剥がした後で手作業で軽く磨けば、最初から手作業磨きよりも時短になるかと。
続いて薄板ステンレスの溶接です。
板厚は0.5mmです。TIG溶接だと、トーチを早く送りたいんだけど、プールは切らさずついてきてるのを見ていないといけない。普通のTIGだと私の腕では高確率で穴が空いて補修するハメになるかと。。。(汗)
レーザー溶接だとこんな感じです。
SUS0.5t

板厚が薄いので慎重になって、下準備に手間取ってますが、溶接している時間はものの3秒ぐらいです。
これは会社で試して分かっていたことなんですが、スイング周波数とレーザー出力、またスイング幅の設定が重要で、それらを端材である程度合わせてしまえば、このスピードで流せます。
レーザー溶接機は重量があるため、デモにお伺いするのは大変なんですが、他にもデモ希望のお客様もいらっしゃったため、関東圏内3件まとめてデモさせて頂きました。
こちらのカーショップ様含む2件はその場で受注頂き、もう1件も前向きにご検討頂き、ありがとうございました。お伺いした甲斐がありました。
2023年11月02日

こんにちは!
ファイバーレーザー溶接機を福岡県のお客様に納品してきました!
ご購入いただいたお客様は鉄などの加工や製作を事業とされているお客様です。
なんと、今回は1500Wではなく少し大きめの2000Wのモデルになります。
ですので、ワイヤー送給装置は2つついていて、俗に言うダブルワイヤーになります!


通常のワイヤー送給装置より大きいでしょ?(笑)
ここからワイヤーが2本出てくると言う訳です。

準備をしまして、使い方などを一から一通り説明させていただきました。

説明を熱心に聞いてくださり、メモまで取っていただいておりました。慣れるまでは操作等は不安かと思いますが、
納品時にしっかりと説明をさせていただきます。また、取扱説明書もお渡しいたしますのでご安心ください。
ファイバーレーザー溶接機は便利ですが、扱い方を間違うと非常に危険ですので、その危険性も同時に説明させていただいております。


ダブルワイヤーを使って鉄の溶接の練習です!2000Wのファイバーレーザー溶接機は1500Wのモデルよりもビード幅等が広くすることが可能です。
黙々と練習をされておりました。

ファイバーレーザー溶接機はコツさえつかんでしまえば、初心者の方でも綺麗に早く溶接することが出来ます!
練習は必要ですが、どんどん上手になっていますね!
錆び取りのレンズに交換する方法やノズルを交換する手順も説明させていただきます。

レンズとノズルを交換して実際に錆び取りをやってみます。

錆び取りを見たお客様は「やっぱりすごい!」とおっしゃられていました。
黒皮、サビなどグライダーでは届かないような場所も、レーザーであれば簡単に取り除くことが出来ます!
最後にレーザー切断を行いました。

レーザーでの切断なのでくれぐれも注意してください。
切断に圧縮エアーを使用する場合、エアータンクや配管内の水分がトーチ内部に
入り込み故障の原因になりますので、エアードライヤとフィルターが必要に成ります。
又は窒素ガス(ボンベ)を使用します。

切断面も思った以上に綺麗です!
このファイバーレーザー溶接機を導入すれば、今まで行っていた作業が1、5倍、2倍と効率よく作業できると喜んでいただけました。
確かにお値段はそれなりにしますが、導入することで生産性を上げ、今まででは間に合わなかった作業も、ファイバーレーザー溶接機があることで、対応できるようになるかもしれません!
最終的に導入してよかった言ってもらえるように私たちも全力でサポートさせて頂きます。
そして最後に、お客様は「とてもワクワクしてきた!」と言われていました。
この度は、弊社のファイバーレーザー溶接機をご購入頂き誠にありがとうございました。
また、撮影にご協力頂きありがとうございました。
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
福岡近郊であればデモも検討します。関東はスタッフ一人ですので、
重量物を持って行くのはちょっと厳しいです…が、11/14又は11/15であれば可能です。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
本社:福岡県福岡市西区吉武380-2 TEL:092-834-2116
関東(営):埼玉県八潮市木曽根1229-1 TEL:048-954-8901
溶接機・切断機のことならWELDTOOLにご相談ください!
ご不明な点がありましたら、
お気軽にお問い合わせ下さい。
2023年10月31日
こんにちは、WELDTOOL関東営業所です。
静岡県富士宮市でプラント工事やプラント業務を請け負う東海工業株式会社様に
新発売の<ファイバーレーザー溶接機WT-FL1500>を納品、取扱説明に行ってきました。
↑↑↓↓ ※クリックするとHPページへ移動します。(ご興味のある方はご覧下さい)
東海工業㈱様から弊社Webサイトより問い合わせを頂き、その後、電話で少しお話ししただけで、
即答でご注文を頂き少々驚きでした!
既に他社と比較されており弊社の方がコスパが高く、そして小型で軽量なのも決めてだったそう
です。(現場に持って行きたいそうです。重量 100Kg位あり 🙄 )
訪問すると、広々とした立派な工場でした。
作業者は社長を含め5~6名居るようで、そして、若いプロ集団って感じでした。 😯
普段は現場作業で外に出ているそうですが、この日の為に皆さんに集まって頂きました。

溶接機は事前に配送していたので、半自動溶接機やTIG溶接機の扱いに慣れているお客様が先に
粗方の設置、セッティングをしてくれており助かりました。

また操作説明もお客様が先に取扱説明書を読んでほぼ理解されていたので、これも助かりました!
と言う事で、さっそく交代しながら溶接を試されました。


ファイバーレーザー溶接機の用途は、やはりステンレスの薄板が主なので、2.0mmの板で溶接を
試しました。
ファイバーレーザー溶接機は簡単に溶接できてしまうので、プロの溶接工さん達にとって
は朝飯前です。そのため溶接よりも取扱いの注意点や安全性について説明しました。

つづいて、ステンレスの溶接をしたあとのビードの焼け取りをしました。
このファイバーレーザー溶接機は、なんと!焼け取りが簡単で早く、キレイに出来ます!

「スッゲーな!コレ、 😯 」と、驚いてました!
<↓↓↓ 参考に動画でご覧下さい。>
更に切断です! ステンレスの薄板を切断してみました。(切断能力は3mm程度)
プラズマ切断より早く、そして切口が凄く細いので切断精度が高いです。

<注意> 切断に圧縮エアーを使用する場合、エアータンクや配管内の水分がトーチ内部に
入り込み故障の原因になりますので、エアードライヤとフィルターが必要に成ります。
又は窒素ガス(ボンベ)を使用します。
最後にクリーニング(表面除去)機能です。錆び、黒皮、塗装面の除去もできます。
グラインダー等を利用するより楽に表面除去が可能です。とくに凹凸のある部分や狭い部分の剥離は
グラインダー等入らないことがありますが、レーザーなら楽に剥離することができます。
<↓↓↓ 参考に2本まとめて動画でご覧下さい。>
<錆びの除去>
<配管継手の黒皮の除去>
TIG溶接で配管の継手を溶接する時に黒皮がハジいてタングステンに付き邪魔するため、
溶接個所は予めグラインダーで黒皮を削りとるのですが、これが結構手間なんですよね。
ファイバーレーザー溶接機で簡単に早く除去できれば作業能率アップですよね。

. <上:除去前 / 下:除去後>
. 画像では色合いが分かりにくいですが
. 確り除去されてます
一通り、機能の操作や溶接方法の説明も終わり、
お客様が実際に溶接したいものを見せてくれました。ファイバーレーザー溶接機の導入の目的は、
下の画像のようなステンレスの薄板の溶接に使用し、溶接作業の時短だけでなく、溶接後の歪みを
極限に抑え、高い寸法精度や高品質な製品にしたいそうです。


今まではTIGで溶接してます。プロなので溶接は凄く上手いのですが、どうしても歪みに困っている
そうです。「この歪みをなんとかしたい!」という思いで、ファイバーレーザー溶接機を導入され
ました。
このファイバーレーザー溶接機が、作業能率、生産性、製品の品質向上に役立ち、東海工業㈱様の
さらなる発展の一助となれば幸いです。
この度は、弊社のファイバーレーザー溶接機WT-FL1500をご購入頂き
誠にありがとうございました。また、撮影にご協力頂きありがとうございました。<(_ _)>
また何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
福岡近郊であればデモも検討します。関東はスタッフ一人ですので、
重量物を持って行くのはちょっと厳しいです…が、11/14又は11/15であれば可能です。
また、下記店舗にてデモやお試しが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL】
本社:福岡県福岡市西区吉武380-2 TEL:092-834-2116
関東(営):埼玉県八潮市木曽根1229-1 TEL:048-954-8901
2023年10月30日
こんにちは。
先日、広島から福岡までファイバーレーザー溶接機WT-FL1500を見に来られたお客様からご注文を頂き、今回はこちらから使用方法の説明へお伺いしました。
博多駅から福山駅まで新幹線移動中、暇だったのでスマホアプリでスピード測定したり。
最高速は300キロ出ていました。笑

福山駅からは少々距離があったので、電車を乗り換えつつ

降り立った駅は。。無人(;’∀’)タクシーどころか車すら通りません(汗)普段電車に乗らないので、そこまで考えていませんでした。福山から直接タクシーで行けばよかった。。
お客様に迎えに来てくださいと言うのは。。うーん。。。調べたら近くにタクシー会社さんがありましたので、助かりました。

無事辿り着きまして、レーザー溶接機WT-FL1500のセッティングに取り掛かります。
ご注文頂ければ、後日スタッフが説明にお伺い致します。

ステンレスの溶接が8-9割方を占めるとのことでした。一周2Mぐらいありそうな、C型の大きなステンレス製品です。
こういった品が大量にあるので、TIGだと時間がかかるのでレーザーで効率よく進めたいとのことでした。

トーチですが、その辺に横倒しにして置きたくなるんですが、それだとレーザー発射口が真横を向いて危ないです。
また、トーチ内部にはレンズ微動用モーター等入っており、何気に精密品ですので、地べたにガチャンと置くのも良くないです。
たまたま近くにH鋼の切れっぱがありましたので、それにトーチスタンドを固定しました。

セッティングが終わり、使用方法や安全性対策を念入りにご説明し、試して頂きました。
安全ロックは常にONで作業し、トーチ先端パーツを交換する時などは必ず発振器の電源を落としておくこと。
また、作業中は反射的にトーチを横に向けてしまう事もあるのですが、常にレーザーポインターの出ている方向を意識して、人がいる方へ向けないようにするのが重要です。

初めてご利用頂きましたが、既に職人さんのTIG溶接よりキレイで速いです。
ワイヤー有りで溶接している為、ナメ付けより強度も出ます。半自動のようなスパッタも全く付着しません。
その後も端材をお持ちいただき、条件を微調整しながら熱心に試されていました。
スイング周波数とスイング幅は、結構細かく調整した方がよりキレイに仕上がります。

一通り説明を終え、帰りは福山駅まで送って頂きました。めちゃめちゃ助かりました。ありがとうございました!
あと、ラーメン一丁も食べた事の無い味でバリ旨でした(´∀`*)ウフフ
ファイバーレーザー溶接機納品の際には、弊社スタッフがお伺いし、時間をかけてしっかり説明させて頂きます。
値段が値段ですので、ネットで売りっぱなしにはできないですからね。
ですので現状、行ける範囲内(福岡県近郊or埼玉県近郊)での販売となっております。
福岡近郊であればデモも検討します。関東はスタッフ一人ですので、重量物を持って行くのはちょっと厳しいです。。が11/14or11/15であれば可能です。
下記店舗にてテスト可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
溶接機の専門店 株式会社WELDTOOL
本社 福岡県福岡市西区吉武380-2 TEL:092-834-2116
関東(営)埼玉県八潮市木曽根1229-1 TEL:048-954-8901